専門コラム 人が辞めない会社はやっている|中小企業に効く1on1マネジメントの極意とは?

「せっかく採用してもすぐ辞めてしまう」
「若手社員が続かない」
そんな悩みを抱える中小企業の社長や管理職の方は多いのではないでしょうか。
社員の定着率を上げ、戦力になるよう育てていくには、日常の関わり方がカギになります。そこで今、注目されているのが1on1ミーティングです。
しかし、導入したものの「うまくいかない」「形だけで終わってしまっている」という声も多く届いています。
「部下が本音を言ってくれない。」
「たまに本音を話してくれるとしても、○○は無理です。」と言われてがっかり。
また、上司側も「制度としてやらされている感がある。仕方なくやっている。」と言われる方もいらっしゃいます。
私自身も経営者の方々の話を聴いていて、「これでは思わずため息が出てしまうのも理解できる」と感じる場合もあるほどです。
ただ、これも1on1をやってみて出てきた結果です。何もやらずに放置しているよりは、試してみただけでも意味は大きいのです。
ですが、やはり1on1をやるなら成果を出す、若者の離職を防ぐという結果を出したいはず。
このコラムではそのために何が必要なのかを解説していきます。
1on1がうまくいかない本当の理由とは
多くの企業が1on1を取り入れていますが、実際には機能不全に陥っているケースも多いのが実情です。
その原因は、「やり方」や「制度設計」が整っていないからだけではなく、上司や経営層の向き合う姿勢にあります。
1on1を「聞くだけの場」「報告を受ける場」と勘違いしていませんか?
部下にとっては、1on1の場での上司の態度がそのまま、「自分がどう扱われているか」のメッセージになります。
だからこそ、どんな態度で関わっているのかが大切なのです。いい加減な気持ちでやれば、それはすぐに相手に見破られてしまうのです。
では、どんな態度、姿勢で関われたよいのか。3つのヒントをお伝えします。
【マインド1】育てたいという本気の想い
まず何より大切なのは、「部下を育てたいという」本気の気持ちです。
「辞めてほしくない」「成長してほしい」という想いが、1on1の土台になります。
最初から完璧に話せなくても構いません。大切なのは、本気で向き合おうとする姿勢が伝わることです。
上手い言葉をかけようとノウハウに気を取られるのではなく、「本気を示す」ことが求められているのです。
【マインド2】価値観の違いを受け入れる柔軟さ
2つ目は、柔軟さです。
今の若手社員は、かつてのように「見て覚えろ」や「頑張れば報われる」といった考え方では動きません。
背景や育った環境が違う中で、一方的に教えるのではなく、対話を通じて関係を築くことが必要です。
「何を考えているのか分からない」と嘆く前に、まずは違って当たり前という事実を受け入れることです。
年齢や経験を重ねるほど、柔軟に考えるのは難しくなるものです。
だからこそ、上手くやろうとせず、わからないから知りたい、教えて欲しいという姿勢を持つこと。
この姿勢が対話において信頼関係の基礎となるのです。
【マインド3】自分のやり方を手放す勇気
3つ目はさらに難しくなります。
それは、部下との信頼を築くには、自分の関わり方を見直す勇気が必要だからです。
「指示・命令型」のマネジメントから、問いかけ・引き出し型へのシフト。これが今、求められているリーダーの姿です。
そのためには、「自分が正しい」という立場に立たず、一緒に考える姿勢を持つこと。
部下の目線まで降りていき、一緒に考えるのは、立場が上の人ほどしんどいものです。
しんどいからこそ、それが出来ると上司の本気が伝わるのです。
成功する1on1は「制度」ではなく「姿勢」から
1on1を成功させるのに必要なのは、マニュアルでも制度でもありません。
・本気で育てたいという想い
・価値観の違いを受け入れる柔軟さ
・自らも変化していく勇気
この3つが揃えば、多少ぎこちなくても、部下は上司の真剣さを受け取ります。その結果、信頼関係が築かれていくのです。
まずは「1on1のやり方」よりも、「どんな姿勢で部下に向き合っているかを今一度、自分の胸に手を当てて見直してください。
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今日の提言
1on1の成功は上司のマインドがカギ!

