• お気軽にお問い合わせくださいTEL : 03-5860-4148
  • 営業時間:平日9:00〜18:00

専門コラム 「人が辞めない会社」に共通する心のマネジメントとは? 人材育成・社員育成

心が動けば人は「自ら行動する」

「人を採用してもすぐ辞めてしまう」「社員の本音が見えない。突然の退職が怖い」
   「指示しても反応が薄く、やる気が感じられない」

 

こうした悩みを抱える経営者の方に、共通して欠けているものがあります。
それが、「社員の心のマネジメント」です。

 

なぜ、今「心のマネジメント」が必要なのか?

 

働き方が多様化し、テレワークやオンラインの導入も普及した今、「どこで働くか」より「誰と働くか」が重視される時代に入りつつあります。

 

どんな上司と働くか、どんな同僚と関わるか。
   その人間関係の質が、社員のモチベーション・定着・生産性に直結しているのです。

 

これは、社員が少ない企業にとっては特に大きな課題です。

 

なぜなら、人間関係のほころびが、組織全体に及ぼす影響がとても大きいからです。

 

心のマネジメントとは、「気持ちに向き合う力」

 

では、「心のマネジメント」とは何か?

 

それは簡単に言うと、人の気持ちに目を向け、理解しようとする力です。

 

上司と部下、同僚同士の間に「安心感」「信頼」「尊重」があるかどうかが重要なのです。

    たとえば、

忙しい中でも、部下の話に耳を傾ける
    困っていそうな社員に一言「大丈夫か」と声をかける
    部下の成果を素直に認め、「ありがとう」と伝える

 

こんなシンプルな行動が、社員の心を支えています。

 

共感できない管理職は、社員を辞めさせる?

 

「成果さえ出せばいい」「我々は家族じゃないから」と突き放してしまう管理職。

 

実は、このタイプが社員の心を離れさせているケースが非常に多いのです。

 

管理職には、共感力が不可欠です。

 

一方的に命令するのではなく、相手の背景や気持ちをくみ取ったうえで対話すること。

 

そうして初めて、社員は安心し、自分らしく働けるようになります。

 

今の時代、ハラスメントをしてはいけないと感じている管理職は多いでしょう。

 

今後は、ハラスメントすることはもちろん、共感力が乏しい管理職も組織の中で淘汰されていくことになるでしょう。

    職場の日常に「心のマネジメント」を組み込む

 

心のマネジメントは、「スキル」ではなく「習慣」です。

年1回の面談やイベントでは足りません。

 

1on1での「聴く姿勢」
   感謝や承認を伝える「ひとこと」
   困っている部下への「気づきと声かけ」

 

こうした日常の積み重ねが、離職率の差となって表れます。

 

社長が「社員の心に目を向ける文化」を先導する

 

社員の心に目を向ける職場は、上から生まれます。

 

社長自身が、社員の心に関心を持ち、言葉をかける姿を見せること。

 

「社長にちゃんと見てもらっている」「この会社にいていいんだな」

 

そう感じられる瞬間が、社員のエンゲージメント(会社への愛着)を高めていきます。

 

今すぐ「心のマネジメント」を、仕組みとして育てていくこと。それが、5年後・10年後に人が辞めずに長く活躍する組織をつくる土台になっていくのです。

 

心のマネジメント度がわかるチェックリスト(全15問)

 

自社や自分自身の「心のマネジメント力」を客観的に自己診断できるようにチェックリストを作りました。

 

各項目について、以下の4段階で自己評価してください。

◎:いつもできている
   ○:だいたいできている
   △:あまりできていない
   ×:まったくできていない

 

【1. 上司として聴く姿勢】
・部下の話を途中で遮らずに、最後まで聴いている
・ただ聴くだけでなく、相手の気持ちにも耳を傾けている
・アドバイスよりも、「共感の言葉」を意識している

 

【2. 部下・同僚との信頼関係】
・「最近どう?」など、雑談を自然にできる関係性がある
・部下のちょっとした変化(元気がない・表情が曇っている)に気づける
・ミスや課題を話しても責められない「安心できる空気」をつくっている

 

【3. 感謝・承認・励ましの文化】
・部下や仲間に「ありがとう」「助かったよ」と口にしている
・小さな成果やプロセスも、きちんと認めている
・チーム内にねぎらいや前向きな声かけが自然と生まれている

 

【4. マネジメントにおける共感力】
・「なぜそうしたのか」行動の背景に関心を持っている
・部下の立場や状況を想像して対応している
・指導するときも、まずは相手の話を聴いてから伝えている

 

【5. 心のマネジメントを育む仕組み】
・上司と部下の対話の時間(1on1等)を定期的にとっている
・メンバー間の横の関係づくりも大切にしている
・社内に「人の気持ちに目を向ける」文化を意識的につくっている

 

評価の目安は以下の通りです。
   ◎・○が 12〜15個:
 「心のマネジメント度:高」
    素晴らしいです。この調子で継続・仕組み化を継続してください!

 

◎・○が 8〜11個:
 「心のマネジメント度:中」
    実践できている部分も多いですが、強化すべきポイントあります。特に弱い部分を重点的に見直しましょう。

 

◎・○が 7個以下:
 「心のマネジメント度:低」
     組織全体に影響が出ている可能性があります。まずは「話を聴く」「感謝を伝える」など、できるところから1つずつ取り組んでみてください。

 

このテーマに関心がおありなら、こちらの記事もぜひ読んでみてください。

人が辞めない会社をつくる 1on1×心理学 → https://note.com/active_mental

 

今日の提言
   心が動けば人は「自ら行動する」

 


メルマガ登録(無料)