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専門コラム 部下が辞める理由:新入社員を追い詰める上司のフレーズ 人材育成・社員育成

部下を壊す上司の言葉がある

「圧のある言い方をされるので、近寄りがたい」
 「結果だけを厳しく求められる。結果を出せるような具体的なアドバイスはあまりない。」

 

上司からの一言が積み重なり、自信をなくしてしまう若手社員。

 

今年もある企業の新入社員全員のメンタル相談を受ける中で、あらためて感じたことがあります。

 

それは、職場で配属されると、彼らにとっては、「会社イコール上司」となってしまうことです。

 

それだけ上司の関わり方や言動が大きく影響するということです。

 

たった半年ほどの社会人生活の中であっても、すでに上司との関係が悪化しており、なんらかの心身不調を訴える方もいます。

 

一方で、人間関係が良好なため、仕事にますますの熱意ややりがいを感じている方もいます。

 

その違いは何か。

 

相談の中で見えてきたことは、1つ。

 

上司が普段からどんな言葉を使っているか。それをどう部下に伝えているかによって異なるということです。

 

減点主義で失敗続き

例えば、部下に対して常に「出来ないところ」や「足りないところ」を指摘している上司のもとでは部下は育ちません。

 

さすがに人格否定などのハラスメントにあたる言動ではないものの、「そんなことも出来ないのか」という追い詰める言葉は、新入社員の心にナイフのように突き刺さることもあります。

 

「私たちは怒られることに慣れていないので」と開き直る若い世代の言動にも驚きますが、上の世代はそれを嘆くのではなく、「どうやったら言葉が響くのか」を考えるべきでしょう。

 

・ダメなところ
 ・出来ていないところ
 ・ミスをしたところ
ばかりを指摘したところで、相手は委縮してしまい、ますます自信をなくし緊張や恐れで失敗も増えていく場合もあります。

 

ダメ出しワードではなく、出来ていることや頑張っていることも言葉に出して伝えることで信頼関係が生まれます。

 

信頼関係は「人を育てる」場合においてもっとも基本的かつ重要な関係性です。

 

数字に表れないモノを評価できるか

また、個々人の頑張りが数字に表れない場合もあります。

 

仕事への向き合い方や自分のモチベーションや体調管理などもそうです。

 

社内外で、どれだけ良好なコミュニケーションをとれているか、信頼関係を作れているかも数字としては表れません。

 

対人関係構築なども立派な「能力」なのですが、数字にすることが難しいため、評価の対象にならない場合もあります。

 

「結果」として数字にできるものだけで評価することで、頑張りが認められにくい場合もあります。

 

「結果が全て」だけではなく、「結果を求めるための努力や工夫、向き合い方」なども新入社員だからこそ、上司が言葉に出して伝えるべきでしょう。

 

新入社員を追い詰めるネガティブワードは、ダメ出しだけの言葉、結果だけを評価する言葉なのです。

 

今日の提言
 部下を壊す上司の言葉がある

 


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