専門コラム 若手が定着する「令和にふさわしい人材育成」を行っていますか?
若手の離職は、指導する側の管理職の問題でもあります。
指示待ち社員に「自分で考えろ」と言うだけでは何も改善しません。
管理職の指導方法がそもそも時代遅れで間違っている可能性があります。
また管理職によって指導方法がバラバラだと、間違った指導を実践する管理職のもとでは人が育ちません。
といって、研修を導入したら、社内に「仕組み化」して日々実践していかないと効果は一過性のもので終わってしまいます。
コロナ禍を経験してこれまでの「やり方」が通用しなくなるということを身をもって実感した私たち。
<求められる新しいリーダー像>
これからの時代に求められているのは新しいリーダー像です。
それは、先入観や固定観念で相手を決めつけず、多様性を知る、理解する、受け入れる柔軟な心を持つ人です。
具体的には、人に影響を与えること(説得・理解を促す)、周囲に動いてもらうよう働きかける(感情を動かす)、さらにチームの団結力を生み出すリーダーが求められています。
管理職のあり方は、部下の背中を押す「サーバントリーダー」や、部下の成長を促し「変革を生み出すリーダー」へと変化しています。
<若い世代の新たな仕事観>
また、若い世代は、上の世代とは異なる仕事観を持っています。
自分らしく働きたい、
そのためワーク・ライフバランスを重要視する
会社(名)にこだわるより、自分がやりたい仕事ができるかにこだわる
失敗したくない、だから指示待ち・受け身になりがち
検索すれば答えがすぐわかることに慣れている だから答えがすぐ欲しい
ストレス耐性が低い人が多い、否定されるのが苦手
そんな若手を育成するためには、管理職の育成マインドを変える必要もあります。
<変わる指導スタイル>
指導のスタイルも大きく変化しました。
「管理職から部下」という一方的な指導から双方向の対話スタイルへ変わっているのです。
信頼関係をベースにした心を動かす、心を育てる関わり方をする、頻繁なコミュニケーションで成長の場を提供することが求められています。
御社では、今の時代にあった人材育成を行っていますか。
すでに時代遅れになった方法で従来のやり方を続けていないでしょうか。
日本では、企業が今後、生き残り持続的に成長していくためには、人材の育成は欠かせない重要な「経営戦略」の柱です。
そして、変化の激しい時代こそ、柔軟に対応できる自律(自ら考え行動する)した人材が必要不可欠になります。
今こそ、人材育成戦略を見直しませんか。令和の時代にあった育成方法を実践し優秀な若手を育てていきましょう。
今日の提言
時代にあったリーダーシップを発揮して、時代にあった指導法で育成する