専門コラム 部下から慕われるリーダーが必ず行っていること
「うちの若い社員は言われたことしかやらないのですよ。期待しているから大事に育てたいのだけど、少し厳しく指導したらパワハラと言われかねないし、若手育成は難しいですね。」
中小企業の社長や人事担当者の方からよくあるご相談です。
今、世代や価値観が違う若い世代を育てることに多くのリーダーが頭を悩ませています。
ただ世代が変わろうが時代が変わろうが変わらないことが1つあります。
それは、部下を動かそうとしたければ、彼らの「心を動かす」ことが重要ということ。といっても、マインドコントロールをするということではありません。
部下の心を掴み、やる気を引き出すために感情を揺さぶるような言動をするということです。
そして、相手から信頼される、慕われるリーダーであるべきことが重要。
この大前提を理解せずに、「言い方」や「伝え方」だけを気にして、修正したとしても
ほとんど効果はありません。
部下から、口先だけだ!と途端に見抜かれてしまいます。
リーダー側も部下の言動が変わらないため結局、変えてもムダと勘違いをし、何も変わりません。
そんな悪循環が増えていくばかりなのです。
では、彼らの「心を動かす」ために何をすればよいのか。
リーダーとして最初にすべきことは、部下との信頼関係を作ることです。
「なんだ、そんなことわかっているよ。」と思われたかもしれません。ですが、「わかっている」のと「出来ている」のは大違いです。
信頼関係が築かれると、部下の心が開き、こちらの話に耳を傾けてくれるようになります。仕事事の依頼や指示を聞いて、しっかり取り組もうとするようになります。
信頼関係がベースあり、部下が信用、信頼し安心して相談出来る関係になって初めて、
リーダーの言葉が部下の心に届くのです。
普段、説明したり、説得して部下を動かそうとしていませんか。
それでは人は動きません。動いたとしても、信頼関係ではなく、不満だけが生まれることもあります。
特に現場が忙しいと、指示やこちらの考えを一方的に伝えるだけになってしまいがちです。
しかし、信頼関係を築くにはまずスタッフの話をよく聞くことが大切なのです。
この理由を人間の「心の容量」の観点から解説したいと思います。
人は、自分が伝えたいことがあるのに話を聞いてもらえないと、心の中が伝えたいことでいっぱいになり、リーダーの指示や思いを受け取るだけの心のスペースが不足してしまうのです。
話を聞かないのではなく、聞けないのです。
しかしリーダーが話を聞いてくれると思いや考えを受け取ってもらい、部下の心にリーダーの話を聞くスペースが空くというわけなのです。
リーダーの話を聞く余裕が生まれるのです。
だからこそリーダーは、まずは、部下の話をじっくりと聞いてから伝えることが重要なのです。
また、話を聞いてもらった部下は、「この人は自分を理解しようとしてくれている」と感じ、ますますリーダーを信頼するようになります。
信頼関係が重要だとわかって頂けたでしょうか。
ところが、相手の話をじっくり聞くという基本的なことが、わりと簡単に出来る方と、全くできない方がいるわけです。
1度、リーダーシップ研修をやったところで変化がない・・・上手くいかない・・・のは
そのためです。
研修会社の知名度や実績も関係ないのです。
研修を実施した後に、社内に根付かすための「仕組み化」が必要なのです。
そして、信頼関係を構築できるコミュニケーションが「習慣化する」ことが大切なのですね。
仕組み化や習慣化を実現するのがアクティブメンタル組織づくりです。
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今日の提言
慕われるリーダーは、部下の心を掴み、心を動かすために関係づくりを欠かさない