専門コラム 指示待ち社員をなくすために組織がすべきことは何か
知り合いの社長が、取引先の会社で相談されたといって話してくれたことです。
その企業では、「明るく素直で真面目に働く若者が多いのですが、管理職やベテラン社員が指示をしないと全く動かない。」というのです。
いわゆる指示待ち社員に悩んでいるとのこと。
彼らは、指示された仕事は丁寧にこなすし、性格も素直でまわりからも慕われている。
ただ、一人前とはとても言えず、いずれ戦力になってもらいたいが、どう教育すべきかわからない。というのです。
このような場合会社が最初にすべきなのは、若手社員に対して「指示を待つのではなく自ら考えて行動して欲しい」と伝えることですよと言っているのですが・・・
いやいや、言わなくてもわかるだろう・・・
言ってどうなることでもない・・・
と思われたでしょうか。
そうではありません。
上司の指示を待ち、指示通りに行動するのが正解だと疑わない若手もいるのです。
自社がどんな社員を望んでいるのか言語化していないにも関わらず、一方的に若手社員にのみ落ち度があるというその姿勢そのものが問題なのです。
また、若手社員に対して、自分で考えてもわからない時は、質問してもよいことや、考えたことが間違っているか不安な時も相談して欲しいと伝えるべきなのです。
というのも、極端に失敗を恐れているタイプや上司に相談すると、自分が劣っていることが
わかってしまうので相談できないと妙にプライドが高く不安が大きいタイプもいるからです。心理カウンセラーとして若手社会人の悩み相談を受ける機会もあるので、実体験としえ感じていることです。
そして指示待ち社員をなくすために最も重要なことは、彼らを現場で育てるマネジメントする管理職やリーダー職のマインドを変えることです。
厳しい叱責は決して人を育てないということはわかっていても、管理職自身が若手をどう指導したらよいのか、具体的には、どんな関わり方をすべきなのか全くわかっていないことが多いからです。
何か質問しても「自分で考えてみろ」と突き放す
若手の間違いに対して「そんなこともわからないのか」と呆れた顔をしてしまう
そんなやりとりが現場で起きていないでしょうか。
まず管理職自身が、「君はどう思うのか?」と質問する習慣を持つ必要があります。
「わかりません。」と言われたら、さらに質問することで部下の考えを引き出すのです。
指示待ち社員がいない会社では、若手ではなく、管理職に対する徹底的な意識改革を行っています。
意識が変わり、ようやく行動が変わります。
管理職の行動が変わると、若手社員に届くのです。
このように正しい「手順」があるのです。
これを知らずに、管理職研修や若手対象の研修を数回導入したとしても何もかわりません。
正しい手順で、正しい理解を深めていく必要があります。そしてその理解したことを、習慣化することも重要です。
そのためには、社内に仕組みをつくることが必要なんですね。
仕組み化や習慣化を実現するのがアクティブメンタル組織づくりです。若手社員の育成の仕方がわからない管理職のコミュニケーション力をあげたい
そして、
社員が辞めずに活躍し業績が伸びる会社にしたいとお考えならば、一度、当社にご相談ください。
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