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専門コラム 優秀な人材の離職を防ぐ「会社が行う社員のキャリア支援」 人材育成・社員育成

納得のいくキャリア開発を行う会社は、社員に活躍の場を提供している。ひいては会社の成長につながる。

「社員の平均年齢がしだいに上がってきており、歳を重ねた社員から、これまでの働き方では体力的に辛くなってきているという相談を受けることが増えてきたんです。

 

うちの会社は、彼らのようなベテラン社員さんの活躍で持っているようなところがあるので、シニア世代の働き方については、どうすべきか頭を悩ませてはいたんですよね。

 

一方で、ここ数年、入社してきてくれた比較的若い社員からは、年配の社員が仕事を抱え込んでいて、やる気が削がれるとも言われているんです。

 

もっと仕事を任せて欲しい、仕事を通じて成長して給与を上げてもらいたいという声も届いています。

 

ベテラン社員も若手社員も言い分があり、課題があることは認識しているものの、何から手をつけたらよいのかわからないのです。」

 

人事総務の責任者の方からの切実なご相談です。

 

数人の社員の方々にヒアリングをしてみると、50代の社員の方は、「60歳を目の前にして、体力的にきつい。少しずつ仕事量を減らしてワークライフバランスを考えていきたいと思っている。

 

でも自分の仕事を誰に引きついだら良いのか、会社の考えが不透明なので、何も解決せず、
同じ状態が続いている。会社を続けるのが難しいかもしれない。」と話されます。

 

入社して2-3年の若手社員の方は、「正社員で採用してもらっているので、仕事をもっと覚えて、昇進したい。頑張った分だけ評価してもらいたいけど、年配社員の方が仕事を抱え込んでいる。」と思っているとのこと。

 

これを「ベテラン社員の問題」、「若手社員の問題」と分けて対応をしようとすると、
どちらの言い分を優先したらよいのかなど、混乱してしまうのですね。

 

こんな時に必要なのが、会社が率先して行う「社員のキャリア支援」です。

 

特に重要なのが、シニア世代や、40代で考えるセカンドキャリア構築の支援です。

    これからの時代、人生100年時代とも言われ、現役として長く働くことが求められていくので、40代でセカンドキャリアを考えることも決して早すぎることはありません。

 

まずは、対象となる全社員のキャリアの棚卸しとキャリアの方向性を決めることをやるのです。

 

一時期、キャリアコンサルタントの支援を受けるのもよいでしょう。当社でも代表がキャリアコンサルタントでもあるので、1対1のキャリア相談もお受けしています。キャリアに関する全体研修というのも必要になります。他にも、どんなキャリア支援をすべきなのかアドバイスも可能です。

 

この企業の課題は、よくよく考えてみると、社員のキャリアの問題が浮き彫りになっているということであり、会社として社員の育成をどう考えるかという点に集約されるのではないでしょうか。

 

「若手社員の成長を感じたい」という意欲と「仕事量を減らせるよう引き継ぎをしたい」というニーズがあるのであれば、一人ひとりの社員のキャリア支援を企業がしっかりやることでこの課題は解消されていくはずなのです。

 

ベテラン社員、若手社員ともに納得のいくキャリア開発を行うことは、人材の育成、定着には欠かせません。

 

なぜなら、キャリア支援を行っている会社は魅力的です。

    納得のいく働き方が出来、納得のいくキャリア開発ができることは、社員に活躍の場を提供するということです。

 

成長したいという意欲に溢れた優秀な人材の離職を予防します。

    優れた社員の離職を防止し、能力を十分に発揮してもらうためにも自社の人材育成プログラムを見直すことを強くお勧めします。

 

自社での取り組み方は、「アイデム 人と仕事研究所」で6回の連載記事を執筆しています。
ぜひこちらもあわせてお読みください。

 

<アイデム 人と仕事研究所>
      近年、雇用の流動化や価値観の多様化などを背景に、企業で働く人にもキャリアの自律が求められています。

 

そんな中、企業が社員のキャリアを「どう支援していくか」は課題になっています。

 

企業が社員のキャリア支援を行う背景や意義、具体的な支援の仕組みなど、自社で実践する際の考え方や手順のヒントとなる内容を、6回に渡り事例を交えてお伝えしています。

 

第1回目は、キャリア支援が必要となった背景について、会社側の視点と社員からの視点を解説しています。

 

第1回  なぜ今、キャリア支援が必要なのか
https://apj.aidem.co.jp/column/1790/
近年、雇用の流動化や価値観の多様化などを背景に、企業で働く人にもキャリアの自律が求められています。

今日の提言
納得のいくキャリア開発を行う会社は、社員に活躍の場を提供している。ひいては会社の成長につながる。

 


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