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専門コラム 頑張りすぎの社員への対応に困った時にやるべきこと 人材育成・社員育成

社員の頑張りを否定しない、話をしっかり聞いて「安心な場」をつくる

 

先日、経営者の方からご相談された内容です。

 

「採用してあまり日にちがたっていないスタッフが、まわりも驚くほど熱心で、その積極的な姿勢は見ていてとても気持ちが良い。

 

ですが、何もかも一人で抱え込んでしまって頑張りすぎているんですよ。

 

もう少し、まわりと協力してやって欲しいのですが、本人に指摘すると、大丈夫です!という元気の良い声だけが返ってくるのです。

 

自分としては、仕事がある特定の人に集中し、その方の我流になることは避けたいのです。

 

どうしたら、このような頑張りすぎのスタッフを変えさせることができるのでしょうか。」

 

頑張らない社員を頑張らせたい・・・と日々、頭を抱えている経営者からすれば、なんとも羨ましい話です。

 

ですが、よく話を聞いていくと、まわりのスタッフにも影響が出てきているのだとか。

 

「もっと仕事を割り振ってください。」、「手伝いますよ」という仲間からの支援も大丈夫です!という一言で、全く受け付けないのだそうです。

 

そのため、まわりのスタッフとの関係もギクシャクし始めているのですね。

 

頑張りすぎのスタッフが、職場全体にネガティブな影響を与えているというのです。

 

頑張りすぎている社員を頑張らないようにしたい・・・・・社長とはいえ、他者の言動を無理やり変えることは出来ません。

 

では、何度も伝えて説得するのが良いのでしょうか。あるいは、仕事を取り上げるべきなのでしょうか。

 

どちらも正解ではありません。

 

まず、すべきことは、このスタッフの話にじっくりと耳を傾けることなのです。

 

なぜ、採用されたばかりで、こんなに頑張りすぎてしまうのか?

 

その理由や、本人の気持ちを聞くことなのです。

 

なぜなら、頑張らなくていいよという声かけは、本人を否定していることだからです。

 

そのため、言われれば言われるほど、本人は認められていないと感じ、評価されるようにと
頑張ってしまうからです。

 

ですので、本人が頑張る理由をしっかりとたずねてみてください。

 

社長や、まわりのスタッフに、出来る人だと評価されたいと思っているのかもしれません。

 

そうであれば、評価の基準を出来るだけ詳しく伝えると良いでしょう。

 

以前の職場で、すぐ辞めることになったため、今回は頑張ろうと気合が入りすぎているのかもしれません。

 

まず、スタッフの話をじっくりと聴くこと。

 

すると、相手の心の中に余裕が出来ます。また、社長は自分を理解しようとしてくれていると感じるので、信頼関係がうまれます。

 

そこで初めて、社長の考えを伝えるのです。

 

1人のスタッフに仕事が集中することは避けたいこと。まわりのスタッフと協力して良い関係を気づいて欲しいことなど社長の考えをしっかりとお伝えしてください。

 

くれぐれも説得しようなどとは思わず、
頑張りすぎてしまう、そうしないと不安になってしまう・・・
クビになるかもと恐れている・・・
そんな本人の気持ちに寄り添って、話を聞いてください。

 

まずは、話を聞いて安心させてあげることが重要なのです。

 

その後、説得せずとも、社長の言葉が心に入ってくることでしょう。

 

社員やスタッフをこちらの思った通りに動いて欲しい場合ほど、こちらの言い分を伝えるのではなく、まずは、相手の言い分を聞くことが大切なのです。

 

人材の育成に困っていませんか。個別にご相談に乗っています。ぜひ一度、お問い合わせください。

 

今日の提言
    社員の頑張りを否定しない、話をしっかり聞いて「安心な場」をつくる


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