専門コラム 組織をまとめるリーダーが必ず部下に伝えている重要なこと 人材育成・社員育成

 

組織において、リーダーがすべきことは、目標を決めて達成に導くことは言うまでもありませんが、達成できるよう、組織をまとめることも重要です。

 

同じ組織に勤めていたとしても、価値観が多様化している今だからこそ、頑張ろう!などの単純な号令だけでメンバーを動かすことは出来ないですし、ましてや組織をまとめて目標達成はできません。

 

「部下が自分の指示に従ってくれない」
「自分の思いが伝わらず、部下の言動にイライラする」
このように感じているリーダーの方は少なくありません。

 

ですが、それは必ずしも部下の問題とも限りません。リーダー自身の伝え方に問題があることもあります。

 

そして、その伝え方の問題に向き合おうともせず、「部下の能力が低い」、「部下が悪い」と全てを他者のせいにしてしまう、リーダー自身の思考回路こそが大きな問題だったりします。

 

組織をまとめるために、リーダーがすべきことはたくさんありますが、その中でも重要なことの1つが、メンバー一人ひとりの存在価値を認めるということなのです。

 

チーム内での存在価値を認めるということは、「あなたは、うちのチームに欠かせない重要な人材だよ」「君は大切な存在だよ」と伝えることです。

 

もっとシンプルに言えば、「君には期待しているよ」と期待を伝えるということです。

 

「○○を任せたよ。あとは自分で考えてやってみて」と伝えっぱなしになっていないでしょうか。

 

あるいは、「もう中堅なんだから、それくらいのことは出来ないと困るんだが。」などと突き放していませんか。

 

これでは、例え重要な仕事を任されたとしても、言われた方は、存在価値を認められているとは感じられません。

 

せいぜい「また丸投げされた」と思われる程度ではないでしょうか。そして、自分は大切にされていないと思い、このチームにいても仕方がないと感じるようになってしまうのです。

 

人によっては、手を抜く、会社を辞めるということさえあるでしょう。

 

だからこそ、リーダーは、「期待している」ことを、きちんと言語化して伝えるべきなのです。

 

「この仕事は、今後、あなたに任せたいと思っている。あなたならきっと出来ると期待しているよ。頑張って。」と、きちんと期待を伝えましょう。

 

期待をかけられた方は、その期待に応えようとする心理が働きます。これをピグマリオン効果と言います。

 

また、実際に任せた仕事を完了した時、「頑張ったね」「よくやった」と労うことも大切です。

 

このようなリーダーからの肯定的な声かけは、部下の自己肯定感を高めるのです。

 

「自分は認められている」という承認された嬉しさや、「このチームにいていいんだ」という安心感も育むことが出来るのです。

 

このように、組織をまとめて成果を出そうと思ったら、リーダーに必要なのは、目標達成のためのリーダーシップだけではありません。

 

「部下を認める、励ます、大切にする」などの言動を通じて、部下の心を育む力が必要なのです。

 

ですが、ほとんどの企業が、大企業でさえも、リーダーによる「部下の心の育て方」については、まだまだ認識が低いと言えます。

 

もし、あなたの職場、あなたの会社で上司・部下の関係が悪く、若手の離職が続いている
コミュニケーションが少なく十分な成果を挙げられていないという状況下にあるのであれば、リーダーの「伝え方」「部下の心の育て方」を一度、じっくり見直してみてください。

 

リーダーに十分な教育が行き届いていない可能性もあります。

 

部下の能力が低いと思い、若手研修ばかり行っていても成果が出るとは限らない・・・ことに、今すぐ気が付いてください。

 

今日の提言
「期待している」ことを言語化して伝え、部下の自己肯定感を上げる