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専門コラム なぜ、優秀な管理職のもとで、優秀な部下が育たないのか 人材育成・社員育成

どんな社員を 育成したいのか 社内で言語化・共有化 されているか

「うちの営業部は、和気あいあいとしていてコミュニケーションは取れているようなのだが、部下が育っているかというと、そうではないのですよ。

 

管理職自身は優秀なので、同じく優秀な部下を育ててもらいたいと期待しているのですが。

 

人が育たないのは部下の方の問題と思い、散々スキルアップなどの研修などを
取り入れてきたのですが、最近はどうやらそうではないと思っています。

 

育成する立場の管理職のマインドの問題なんですよ。そして、育成のためのスキルが欠如している。これをどうにかしなくてはと思っているんですよね。

 

だが、実際、どうやったら優秀な彼らが、優秀な部下を育てられるようになるのか
わからないのです。

 

管理職に部下育成のマインドとノウハウを学ばせるには、何に取り組めばよいのでしょうか。」

 

   ある中部地方の中小企業の社長のお悩みです。隣にいる人事の責任者も大きくうなづいています。

 

報連相がしっかり実践され、営業のノルマも達成しているのだが、部下が育っているとは言い難いというお悩みです。優秀な上司が、部下に対して、自分のスタイル、やり方をかなり細かく指示しているという「ありがち」なマネジメントです。

 

部下は、優秀な上司に質問すれば、正しく、的確な回答が返ってくるから安心なのです。

 

実際に、このような優秀な管理職に任せていればノルマも達成できるわけですから、これまでは経営陣も問題視することがなかったことでしょう。

 

ところが、
・管理職がいないと上手くまわらない・・・
・部下自身が自ら考えて行動することがほぼない・・・
ということに最近気づかれたのですね。

 

このコラムでは、管理職に部下を育成するというマインドを持ってもらうには、何をすべきかをお伝えします。

 

といっても、何をすべきか・・・は、たくさんありますので、まず最初にすべきこと、絶対にはずしてはいけないことをお伝えいたしましょう。

 

優秀な上司のもとでは、優秀な部下が育つに違いないと思っていないでしょうか。

 

だから、成績が優秀な人材を管理職にし、リーダーとしてマネジメントを任せてきたのではないでしょうか。

 

それでは部下は育たないのです。そのことに気づき、「部下育成」の打ち手を考えることが必要なのです。

 

では、まず何をしたらよいのか。

 

どんな人材を育てるのか明文化する

それは、「どんな人材にしたいのか」というゴールを明確にする、言語化するということなのです。

 

営業職であれば、どんなスキルを育てたいのかを具体的にするということです。

 

プレゼン能力なのか・・

新規顧客開拓能力なのか・・

 

これらの「能力」も、自社にとって必要なのはいったいどんなプレゼン能力なのかを
より具体的に、はっきりさせるということです。

 そしてそれらを、管理職と共有すること。その上で、自社で必要な人材を育てるためには
管理職として何をすべきかを十分に議論すること。

 

これが最も重要なのです。

 

令和時代にあった育成方法を取り入れる

ですが、時代と共に「部下指導」の在り方、やり方が変化しています。指導とはいえ伝え方によっては「パワハラ」と言われることさえあるのが今の時代です。

 

令和時代の「部下指導」に最も必要なのは、信頼関係の構築です。そのためには、一方的な指示命令ではなく、新しいスタイルの指導方法が不可欠です。

 

例えば、部下の話を傾聴することから始まり、部下が自分で考えるよう促すこと、そして、自ら行動できるようにサポートすることが重要なのです。

 

信頼関係を構築することなく、育成という名のもとに、叱咤激励や、マイナス評価で人を伸ばそうとしても、優秀な人材ほどあまりにも古い価値観の育成方法に疑問を感じて、職場を去っていきます。

 

今こそ、経営者として人事責任者は、「危機感」を持つべきなのです。

 

 


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