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専門コラム 若手育成に欠かせない新しい価値観をアップデートする視点 人材育成・社員育成

世代間ギャップを放置せず、新しい価値をアップデートする会社が成長する

第110話: 若手育成に欠かせない新しい価値観をアップデートする視点

イキイキ働く社員が育つ人材育成、働きがいのある職場環境や活気ある組織風土づくりを専門に行っている当社には、日ごろより人材育成に対する意識が高く、すでになんらかの取り組みを行っている企業の社長さんから様々な相談をお受けしております。

 

今年4月に入社した新入社員も社会人となって1か月半となり、まずは少しずつでも「社会人としての日常」に慣れてきて欲しいところです。一方で、新入社員を受け入れる企業側としても、「彼ら持つ考え方や価値観」を少しずつでも理解し、慣れることが求められています。

 

これまでは、若者が会社に「就社」することで、社会人としてはもちろんのこと、就職した企業の価値観や社風に慣れていくことが求められてきました。ですが、この社会人への「はじめの第一歩」、つまり学生から社会人になるというプロセスで、すでに上手く適応できない若者も多くいるとも言われています。

 

新しい価値観をアップデート「これだから、今どきの若者は・・・」と眉をひそめてばかりいるのではなく、企業の将来を担う若手育成は重要な経営課題です。若者を知る、理解しようとすることで、企業は、従来の価値観をアップデートしなければならない時期に来ているのではないかと感じています。

 

これまで経営者や人事役員、また若手社員という様々な立場で相談を受けてきましたが、今、互いを理解するために重要だと思われる3点についてまとめてみました。

 

興味のないことには受け身
   自分らしさとやりがいが大切
   堂々とした自信満々な態度

 

興味のないことには受け身
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学生の時は、自身の興味のあることに熱中するという姿勢は高く評価されてきた彼ら。ですが、社会人になってもなかなかその姿勢が抜けません。そのため、興味のあることに対しては情報収集をしたり、自ら行動したりと熱心なのですが、そうでないことはとかく受け身となりがちです。そのため、「上司の背中を見て仕事を覚える」など全く理解できません。

 

一方で興味のあることには積極的ということです。会社はどうやったら興味を持ってもらえるのか、自主的に動いてもらえるのかということを考えなければならないのです。

 

自分らしさ、やりがいを重視
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入社早々から、「自分らしい働き方」「自分にしか出来ないこと」「やりがいのある仕事」などを求める傾向があります。そのため、配属された担当部署の仕事に興味が持てないと、すぐに「辞める」ということを考えがちです。

 

自分らしさややりがいを感じない仕事が出来るか、出来ないかが、「100か0」思考になってしまうのですね。出来ないなら辞めるという極端な選択肢以外に、まず0から始めて、3年で20くらい「自分らしさ」を感じるようになれればよいという柔軟な思考を持っていません。

 

企業側としては悩ましいことではありますが、辞めるという決断がされる前に、今の仕事が将来どう役に立つのか、どんなところで「あなたらしさ、あなたの能力」を発揮してもらいたいかなど、日々、言語化して目線合わせをしていく必要があります。

 

堂々とした自信満々な態度
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経験がないことに対して謙虚な態度や言動をするかというと、そうでもありません。とても自信のある堂々としたふるまいをすることもあります。根拠のない自信とても言いましょうか。その自信はどこから来るのだろうかと疑問に感じることさえあります。

 

学生時代からSNSで自分を大きく見せたりすることもあったはずです。逆に弱い自分をさらけ出すことを非常に恐れているのです。そのため、この自信を砕いてはいけません。見せかけの自信ではなく、本当の自信が持てるように育てていく必要があるのです。

 

まとめ
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全ての若い社員が上記のような言動をするわけではありません。が、世代間のギャップが埋まらないことにより、双方を理解するコミュニケーションが取れずに人が定着しないという不幸な結果となっていることもあります。

 

新しい価値観を理解し、ましてや受け入れることは大変困難なことではありますが、「~すべきなのに出来ない」「~すべきなのにしない」と全否定するのではなく、自らの価値観をアップデートすること、そして理解するためのコミュニケーションを十分にとる中で、自社にふさわしい社員を育成する時期に来ているのです。

 

古い価値観に縛られず、まずは相手を理解することから始めるという視点を持った若手育成法が行う企業が成長していくのです。

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今週の提言
   世代間ギャップを放置せず、新しい価値をアップデートする会社が成長する

 

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