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専門コラム やる気を失った優秀な社員に必要なものは何か、会社がすべきことは? 働きがい・モチベーション向上

「なぜ、この仕事をしているのか」 仲間とミッションを語ろう。

「専門家として優秀だが、最近はなぜかやる気のなさが目立っている」

 

「チームを引っ張るだけの高いパフォーマンスをしていたのに、最近の面談では会社に対する不満ばかり聞かされている。」という悩みを聞くことがあります。

 

どの組織にも、やる気のある人もいれば、ない人もいますが、優秀で、しかもこれまでは高いパフォーマンスを出していた社員のやる気が下がっているとすれば、チーム全体への影響も少なくありません。

 

そんな時、どうやったら彼らにやる気が戻ってくるのか、会社は何をしたらよいのかと相談されます。

 

もちろん、このコラムでも何どもお伝えしているように、1on1でしっかりと相手の話を聞くことが重要です。

 

1on1に加え、心理の専門家、キャリアコンサルタントの知見から、お勧めしている方法があります。

 

それはワークショップを実践することです。

 

チームメンバーを集めて、ディスカッションする機会を設けるということです。

 

ディスカッションするのは、例えば、「仕事の意義について」。

 

日頃からどのような意思、意識を持って仕事に向き合っているのかを言語化して共有するのです。

 

この場合、進行役は管理職が行います。普段から社長とのコミュニケーションがフランクに行われているのであれば、社長自ら進行役を行うこともお勧めです。

 

「仕事の意義」、つまり、「なぜ、この仕事を選んでやっているのか」、「仕事を通じて、社会にどのように役にたっているのか」について一人ひとりが発言します。

 

1on1と異なり、チームでやるのは、この発言が「共有」が出来るからです。チームメンバーの発言が刺激になるのです。

 

専門職ですから、現在の仕事を選んだ再の志は高かったはずです。専門職ではなくとも、現在の仕事を選んだ動機について思い出し、言語化することで当時の想いを再度、感じることになるでしょう。

 

そして、ワークショップの最後には、チームメンバーでの交流会を行うのです。

 

これにも理由があります。

 

やる気を失い、会社を辞めると決断する時は、社内に相談する仲間、気持ちを共有する仲間がいない場合が多いからです。

 

普段、仕事が忙しいことを理由に、同僚間の会話がすべて業務上の報連相になっているのであれば、ワークショップを通じて「心の交流」を行うのです。

 

この時はフリーディスカッションでかまいません。飲み物や簡単な軽食をしながら、自由に話をする時間をつくるのです。

 

やる気を失った社員に必要なのは、話をじっくりと聴いてくれる上司と、仕事の意義を共有し、相談ができる同僚の存在です。

 

もちろん、個々人の理由があるため、ワークショップだけですぐに効果があるとは言えませんが、少なくとも、現在の仕事に向き合う情熱と、仲間と分かち合う喜びや安心を手に入れることができるはずです。

 

ぜひ自社でも取り入れて実践してみてはいかがでしょうか。

 

今日の提言
「なぜ、この仕事をしているのか」仲間とミッションを語ろう。


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