今週の専門コラム 「アクティブメンタル®流 伸びる会社の社員と組織の育て方」 社員のやる気を奪っていませんか。自社成長に欠かせない施策。 働きがい・モチベーション向上

社員は、会社の在り様、社長の言動でやる気を奪われている第125話: 社員のやる気を奪っていませんか。自社成長に欠かせない施策。

イキイキ働く社員が育つ人材育成、働きがいのある職場環境や活気ある組織風土づくりを専門に行っている当社には、社長自ら職場環境づくりに熱心な企業の社長さんからも様々な相談をお受けしております。

 

先日のご相談は、「業界全体として業績があまりよくない中、社員の中にやる気がなくなっている。」というものでした。顧客が求めるサービスの内容に変化があり、まさにその変化にあわせた対応を始めてはいるものの、業績安定まではまだ時間がかかるとのこと。

 

そのような中で、この企業では以下のようなことが起こっていました。

 

業績悪化による人員削減により、社員が本来やるべきことが出来ていない、それでも仕事は変わらないため、誰かがやるべき仕事を皆で行うことになり、組織全体が疲弊してしまっている、その結果、社内のコミュニケーションがギスギスしており、「こんなことになったのは、誰のせいだ、誰が悪いのだ」とばかりに社内に悪者探しをしてしまう。

 

ところが、社員ひとり一人は本当にやる気を失っているかというと、そうではなく、顧客のために自分の仕事を全うしたいと思っているのです。やる気がないのではなく、やる気を活かす方向性がわからなくなっているのです。そして、そのために生じたフラストレーションを解消したいがために、社内で悪者探しをしているのです。

 

これでは、業界全体が変わろうとしている時に、この企業は太刀打ちできません。いくら近いうちに、新しいビジネルモデル、新規事業を立ち上げるとはいえ、社内にこのような不平や不満、不全感が蔓延しているのですから、新しい変化に必要な前向きな原動力は生まれるはずがありません。

 

ですが、解決策がないわけではありません。ここで経営者が間違えてはいけないのは、社員のコミュニケーションをよくする研修を行ったり、社内イベントを実践することで、社員の不平不満を吐き出させようとすることなのです。

 

ではどうしたらよいのか。いくつかの方法があります。

 

自社の存在意義、社員の仕事の意義を議論し腹落ちさせる
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まずは、自社の存在意義を経営者がはっきりと示すことです。自社の強みは何なのか、顧客に圧倒的に他社と差別化して提供できる価値は何なのかを示すのです。方向転換が求められているのであれば、それを社長がはっきりと指し示すのです。

 

これで終わりではありません。それらを社員と共有した上で、社員ひとり一人の「自身の仕事の意義」についてしっかりと考え、議論し、腹落ちしてもらうということです。

 

達成目標があるのであれば、それはなぜなのか、きちんと言語化して社員と共有する必要があるのです。ただやみくもに、「頑張れ」と号令をかけても、特に若手には全く響かないのです。

 

以前、ある企業でこのような議論を実践した時のことを今でも鮮明に覚えています。自分の仕事は、誰に役に立っているのか、どんな風に役にたっているのかという、仕事の意義について徹底議論した経験がなかったかもしれません。

 

社員の顔つきがどんどんイキイキと輝いていくのがわかったからです。議論も前向きになり、自分の仕事は誰にどんな価値を提供しているのが明確となり、そのために今、何をすべきなのか、腹落ちしていく様子が手に取るように理解できました。

 

社員が快適に働ける職場環境づくりが必須
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ですが、これだけでも足りません。経営者は、このような時こそ、あえて社員が快適に働ける職場環境をつくる必要があるのです。これは社長が、組織が内向きになることとは全く違います。

 

・存在意義を明確にし、進むべき方向性も共有した
   ・社員はそれぞれの仕事の意義を理解している
という状況を継続するためには、日々、社員が働きがいを感じる職場であることが必須なのです。まさに、やる気に満ちた社員を活かすことが重要なのです。働きがいというのは、何も給与などの社会的報酬とは限りません。

 

この時点では、社内のコミュニケーションを活性化させる方法や社員のエンゲージメントを向上させる施策も有効と考えます。一丸となって、同じ目標に向かうべくチームワークを発揮する必要があるからです。

 

これらを知らずに、社員のやる気がなくなった、コミュニケーションを活性化しなければならないとばかりに、現状を正しく分析、理解することなく、社員同士の会話の見える化や、感謝カードを送り送られるというウェブシステムなどを導入しても、長続きはしないでしょう。

 

社員はやる気をなくしているのではないかもしれません。組織の在り方がやりきを削いでいる可能性もあります。それを正しく理解し、正しいタイミングで正しい打ち手を実行するかどうか、社長の正しい判断が自社成長の未来を導くのです。

 

開催予定のセミナーがあります。
2019年10月18日(金)
社員のやる気と自発性を引き出す 「人材育成」と「組織風土づくり」の課題解決セミナー。詳細はこちら。

 

今週の提言
   社員は、会社の在り様、社長の言動でやる気を奪われている

 

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