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専門コラム 社員のポジティブ感情を活用して経営に活かす方法 1 働きがい・モチベーション向上

気分転換をあなどるな。ポジティブ感情が成長を促す

第121話: 社員のポジティブ感情を活用して経営に活かす方法 1

イキイキ働く社員が育つ人材育成、働きがいのある職場環境や活気ある組織風土づくりを専門に行っている当社には、社長自ら人材の育成に積極的な企業の社長さんから様々な相談をお受けしております。

 

弊社主催のセミナーでも、「心理学の知見を多いに活かした他にはないコンサルティング内容ですね。」という感想をいただきました。

 

ですが、今、世間では、「○○術」とも言える、上司や部下の心をコントロールする、支配する方法が、あたかも万能かのように発信されています。経営者の方でも、このような人の心を掌握する方法を懸命に学んでいらっしゃる方もいます。

 

そもそも経営者としてパワーポジションにいるわけです。そのため、この掌握術を真に受けて、社員の心の扱い方を少しでも間違えてしまうと、掌握できるどころか人は離れていってしまいます。または心をコントロールしたところで、組織としては単一化、硬直化が産まれ、成長組織とはかけ離れていきます。

 

一方で、「社員の心を扱ったところで、経営には関係ない。抱えている課題が解消できるわけではない。」とその重大さ、必要性を全く知らずに、心を扱うことに拒否反応を示す方もいます。どちらかというとこのようなタイプが多いかもしれません。そのような経営者の言動から透けて見えるのは、心を扱うことへの恐怖心です。もちろん大変デリケートなことでもあるので、慎重になることは重要です。

 

しかし、社員がポジティブ感情を感じることは業績、つまり経営には関係ないのでしょうか。心理学者バーバラ・フレデリクソンが提唱した「拡張-形成理論」によると、ポジティブな感情というのは、思考や行動の幅を広げ、その結果、より多くのポジティブ経験を生み出すと言われています。

 

長期的にはポジティブ感情がより多くのやる気や成功体験を生み出すのです。

 

今回から数回に渡り、この理論をビジネスの場で生かすには、どうしたらよいか。その方法、手順についてお伝えしていきます。

気分転換の効果、方法を正しく理解する
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まず、ポジティブ感情と言われ、どんな感情を思い出すでしょうか。

 

嬉しい、楽しい、自信がある、誇りを感じる、満足している。希望を感じるなど様々です。ところが、どれだけの人が普段、仕事において、このようなポジティブ感情を意識し、味わっているでしょうか。

 

そもそもビジネスの場において、感情的なふるまいは良しとされておらず、冷静かつ客観的、データやエビデンスに基づいた言動が良しとされる傾向があります。そのため、感情が動く場面であってもそれを味わうことはほとんどできず、あるいはいったんネガティブに傾いた自身の感情を上手くコントロールする術も知らずに仕事をしています。

 

まず必要なのは、いかに自分を普段からポジティブな気持ちで保つかということです。そしてその正しい方法を知るということです。

 

最近ではアンガーマネジメントなど、怒り感情のコントロールなどは職場研修でも取り入れられていますが、ネガティブ感情は怒りだけではありません。落ち込みや不安、恐れなど様々なネガティブ感情からポジティブ感情へ転換する術はほとんど知られていません。

 

方法論は知らずともなんとなく気分転換な上手な人や、そもそもあまり物事を深刻に捉えない人だけが、自身の感情をコントロール出来、そうでない人はネガティブ感情を溜め込み、引きずり、抜け出すことができずにメンタル的に追い込まれていくのです。

 

ビジネスの場に置き換えると、日々、仕事を通じて感じる感情は様々であり、それを否定する必要は全くありませんが、一度、ネガティブ感情を感じた後、上手に気分転換ができるか、その術を知っているかが重要だということです。

 

つまり、社員ひとり一人が自分で出来る「ポジティブ感情の扱い方、保ち方」を学び実践する機会を作るというのが最初のステップになります。メンタルヘルス対策のセルフケア研修という位置づけであっても、あえてこのような知識を学ぶことの重要性を、人も組織も成長を目指す企業の経営者であれば、知っておいてもらいたいのです。

 

開催予定のセミナーがあります。
2019年9月4日(水)・10月18日(金)
社員のやる気と自発性を引き出す 「人材育成」と「組織風土づくり」の課題解決セミナー。詳細はこちら

今週の提言
気分転換をあなどるな。ポジティブ感情が成長を促す

 

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