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専門コラム 成長企業の社長が使う 社員の働きがいを創りだす言葉 働きがい・モチベーション向上

会社の将来像は、社員の感情を動かす言葉で伝える

第111話: 成長企業の社長が使う 社員の働きがいを創りだす言葉

イキイキ働く社員が育つ人材育成、働きがいのある職場環境や活気ある組織風土づくりを専門に行っている当社には、日ごろより「人」の育成と「組織」改革に対する意識が高く、すでになんらかの取り組みを行っている企業の社長さん、これから本格的に取り組もうとしている社長さんから様々な相談をお受けしております。

 

先日は、会社の未来戦略を発表した会議の際のことを伺いました。会社が大きく成長するために必要な新規事業の話を、非常に熱意をもって伝えたのだそうです。が、質問を促したところ、全く社員に響いていないどころか、ネガティブな反応が多かったというものでした。

 

社員には、会社の未来戦略が日々の自分の業務にどう影響するのかが伝わらなかったのです。そもそも社長とは目線が違うため、せっかくの熱意あるプレゼンも響かなかったのです。せいぜい、会社が大きくなるのなら、将来お給料などの待遇が良くなるだろうと考えるくらいだったのです。

 

これは経営者側にとっても、社員側にとってもハッピーなことではありません。将来の方向性や目標を言われたところで、ピンときていない、自分ごとになっていない・・・というわけです。

 

相手に十分に理解してもらうために、どのような伝え方をすればよいのか。3つの手順にそってご説明していきます。

 

人は感情で動いていることを理解する
 日々のモチベーションの源を理解する
 具体的な業務に落とし込む

 

人は感情で動いていることを理解する
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仕事に対して、特にキャリアが若い方は、「この仕事は自分に合っている、合わないと思う」という表現をする方がかなりいます。「合わないから辞めたい」というわけです。ですが、合わないから「嫌いになった、苦手になった」などと、そこには感情があるのです。

少しそれましたが、伝わるためには、その目標や、目標達成後がどんな状態になっているのかが出来るだけ具体的にイメージが出来、そのイメージに対して「ワクワクする」「実現させたい」という感情を持たせることが必要です。まずはそのことをしっかりと理解することが重要なのです。事実だけではなく、感情をゆさぶるような言葉を選ぶべきなのです。

日々のモチベーションの源を理解する
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感情を揺さぶる言葉はどうやって選べばよいのでしょうか。それは、社員のモチベーションの源によって変わります。そもそも、社員が会社でイキイキと働くモチベーションの源は人それぞれ違います。「当たり前でしょう」と反論する方に限って、現場では相手も自分と同じように感じているということを前提にした言動をしてしまうことがあります。

「会社が大きくなり、より大きなプロジェクトに関われる」なんて、ワクワクする、楽しい、自分が試せると感じている場合、部下もそうに違いないと考えてしまうのです。ですが、現実は違います。とことん専門性を活かせる、チャレンジよりも安定、お客様を笑顔にしたいなど、様々なのです。

日々、どんなモチベーションで働いているのかをできるだけ理解しておかなければなりません。それには普段から十分なコミュニケーションを取るよう、仕組み化して徹底すべきなのです。

 

具体的な業務に落とし込む
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3つ目は、具体的な仕事に落とし込むということ。会社規模が大きければ、全体会議の後に部ごとに会議を行い、部の目標にまで落とし込むこと。そして今、目の前にある仕事だけではなく、今後何が求められているのか、今後何が変わるのかなど、できるだけ具体的に詳細に業務内容に落とし込むのです。そこでようやく自分ごととして腹落ちできるからです。

 社員の感情に響く言葉を使い、彼らの感情を動かさなければならないのです。正論をかざすのではなく、どれだけ相手の感情を動かせるかどうかにかかっているのです。

 

開催予定のセミナーがあります。
2019年7月19日(金)
社員のやる気と自発性を引き出す 「人材育成」と「組織風土づくり」の課題解決セミナー。詳細はこちら

 

今週の提言
会社の将来像は、社員の感情を動かす言葉で伝える

 

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