専門コラム 社員のメンタルダウンを防ぐ中小企業のシンプルな対策法

「社員が突然メンタル不調で休職に入り、そのまま退職してしまった」そんな経験はありませんか?
30〜80名規模の中小企業では、一人の退職が経営に大きな影響を与えます。
今回は、社員のメンタルダウンを防ぐために経営者が今すぐできるシンプルな方法をお伝えします。
優秀な社員の突然の退職
以前、私がコンサルティングをしていたある企業で、事業拡大のための大規模な組織改革が行われていました。
経営陣はプロジェクトにかかりきりで、現場に目を向ける時間がほとんどありませんでした。
そんな中、信頼も実力も抜群のベテラン社員がメンタル不調で休職。復帰することなく退職を選びました。
しかも、改革後はリーダーとして活躍してもらう予定だった人物です。
社長は「大きな財産を失った」と肩を落としていました。
原因は「心の放置」
現場のヒアリングや分析を進める中で見えてきたのは、社員への心配りや配慮がほとんどなかったことです。
ここでいう「心のケア」とは、高額な研修や制度づくりではありません。
もっと基本的な、日々の中での 「声かけ・称賛・感謝」 です。
ところが、この職場で飛び交っていたのは、「これくらいは自分で考えてやってほしい」という放置に近い対応だったのです。
事業拡大の勢いに乗るあまり、経営陣は足元の社員を見失っていたのです。
経営者の姿勢が全てを左右する
「うちはメンタルヘルス対策に予算も人手も割けない」
そんな声をよく耳にします。ですが、必ずしも大掛かりな制度が必要なわけではありません。
社員がいきいき働いている会社は、経営陣が普段から社員の“心”を見ています。
「どうしたら喜んでもらえるか」「どうすればやりがいを感じてもらえるか」を考え、行動しています。
事業が大きくなれば社員は自動的に幸せになる——そうは限らないのです。
今日からできるシンプルな予防策
社員のメンタルダウンを防ぐための第一歩は、「日常の関与」です。
お金も時間もかけずにできることがあります。
朝や帰りに短い会話をする
小さな成果をその場で褒める
感謝の気持ちを口にする
ミスを責める前に努力を認める
これらを経営者や管理職が率先して行うことで、職場の空気は大きく変わります。
自社で始めるなら
もし、今あなたの会社でメンタル不調が増えている、離職が続いていると感じるなら、まずは 「社員の心を見る」 ことから始めてください。
制度づくりや外部研修はその次です。土台となるのは、日々のコミュニケーションです。
個別相談のご案内
「社員の心を見る」とは具体的にどういうことなのか、自社にどう落とし込めばよいのかを知りたい方は、ぜひ一度個別相談にお越しください。
現場の状況を踏まえ、今日からできる具体策をご提案します。
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