今週の専門コラム 「アクティブメンタル®流 伸びる会社の社員と組織の育て方」 ストレスチェックの結果を生かせる企業とムダにする企業の違い ストレス対策・ハラスメント対策

「コスト」であるという発想は、何も産まず職場環境を悪化させる

第127話: ストレスチェックの結果を生かせる企業とムダにする企業の違い

イキイキ働く社員が育つ人材育成、働きがいのある職場環境や活気ある組織風土づくりを専門に行っている当社には、社長自ら職場環境づくりに熱心な企業の社長さんからも様々な相談をお受けしております。

 

ストレスチェックについては、その実施や運用から実施後のフォローまで、それぞれのプロセスでご相談をお受けしています。初めてストレスチェックを導入した企業からは、産業医との連携がうまく行かないという悩みもあります。

 

よくよく話を伺っていると、会社側と産業医とのコミュニケーションが不足しており、そのせいで双方に不信感が生まれているとのこと。これは問題の原因がはっきりしているため、コミュニケーションをよく行うことで解決することです。

 

と、簡単に聞こえますが、ストレスチェック実施については、他にもツールを提供する企業が関与しているなど、様々な立場で関与する、いわゆる「関係者」が多いことから、実はこの段階でつまづいている企業もけっこうあるのです。

 

ストレスチェックの実施を成功させるためには、この「関係者」といかにうまく関係を維持し、それぞれの役割を正しく全うしてもらうかがポイントでもあります。

 

ですが、ストレスチェックの結果を生かす企業と、ただ実施しただけでムダにしている企業との間には、より大きな「違い」が存在しています。

 

投資と考えるか、コストと考えるか
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まず、ストレスチェックの結果を生かす企業では、ストレスチェックを企業の「コスト」ではなく、「投資」と考えています。そのため、投資のリターンをしっかり得るという発想があります。

 

一方、ムダにする企業は、外部に依頼していたストレスチェックの実施を、「毎年行うものであり、そのたびに費用がかかるのは避けたい。来年度からは、外部に依頼せず、自社内で行う」という発想をします。つまり、「コスト」として捉えているのです。

 

この考えが危険なのは、自社内で行うということは、ストレスチェック実施にあたり、多くの労力を人事総務などの担当者が担うことになるという点です。もちろん社内に十分な人的なリソースがあるのであれば、さほど問題はないかもしれません。

 

ですが、少ない人数ですでに多くの業務を抱えている部署の担当者が、追加業務として担当する場合、本来やるべき業務が疎かになるわけです。そして、実際には、このような人的余裕のない企業ほど、「コスト」意識を持ち、無理をしようとします。

 

その結果、人事総務部の高ストレス者が増加し、集団分析の結果が最も悪かったということにもなり得るのです。

 

やりっぱなしではなく、職場改善策を実施する
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一方、生かす企業は、ストレスチェック後の集団分析結果を重視し、それを職場の問題点を炙り出していると捉え、積極的に問題解決を行っています。人事総務などの担当部署もその点に最も労力をかけています。

 

集団分析の結果は、ある側面では「職場の成績表」とも言えるものです。どの部署、どの課の結果が悪い、特に上司との関係に対してストレスを抱えている部下が多いなどの結果が出てしまうからです。

 

そのため、この結果をそのまま部課長へフィードバックすることはせず、しかしながら、当事者として職場の課題から目をそらさず、改善方法について積極的に考えてもらうという機会を提供しています。

 

特に、集団分析の結果が悪かった部署に対して、どのようなフォローを行い、改善策を見出すのか。その部署の管理職にどのように伝え、行動を改善してもらうのか。改善策として何をどのように実施するのか。社長含め、経営陣も真剣にディスカションしています。

 

ストレスチェックの結果を生かす企業は、この集団分析の結果を重視し、改善策にもっとも注力しているのです。

 

やりっぱなしの企業は、何も改善することなく繰り返されるだけなので、コストのままということになります。場合によっては、ストレス要因の放置になるので、悪化することさえあるのです。

 

御社は投資という発想で、改善策を検討していますか。

 

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今週の提言
「コスト」であるという発想は、何も産まず職場環境を悪化させる

 

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