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専門コラム 傾聴に最も重要なこと。ビジネスに活用することで生まれる効果 社内コミュニケーション活性化

ストレスチェック後に傾聴中心の1on1を実施しよう

先日、ある打ち合わせで聞いた話です。

 

ストレスチェックの結果で職場環境が改善されているチームは、1on1が上手く機能しているのだそうです。

 

そのチームの管理職に、1on1が上手くいている秘訣は何なのかと尋ねたところ、「とにかく、傾聴に徹することを意識している」という答えが返ってきたというのです。

 

傾聴を通じて、部下のことをよく理解できるようになったとのこと。

 

部下がどんな性格で、どんなことに悩んでいるのか。それらを理解することで、仕事の割り振り方や頼み方にも工夫ができるというものです。

 

つまり1on1を実施する管理職の方にとってもチーム運営に良い影響を与えていることがわかったそうです。

 

「1on1は部下の時間である」とは、よく言われる言葉ではありますが、管理職側にとってもマネジメントの上で効果が出ているのですね。

 

ネガティブ情報も共有されるチーム

 

傾聴することで、部下からは「課長は話をじっくりと聴いてくれる信頼できる人」と認識されているため、1on1以外でも部下が上司に相談しやすいという状況になっていきます。

 

それはつまり、チーム内で必要な情報、とくにネガティブな情報がタイムリーに上長に共有されるということです。

 

その結果、小さなミスの防止や、大きな損失の前に手を打てることもあるでしょう。

 

1on1がうまく行き、上司と部下の関係性が改善することで、チームの生産性や成果にも影響していくのです。

 

傾聴する時に最も大切なこと

 

普段から心理カウンセラーとして、クライエントの方の話を「傾聴」している立場ですが、いまだに「傾聴」は難しいと思っています。

 

だから、カウンセラーはしっかりと訓練を受けるのです。

 

ビジネスシーンにおいて部下の話を「傾聴する」難しさは理解しておりますが、それでも訓練すること、意識して取り組むことで、日々、「傾聴力」は上がってくるものです。

 

ただ、傾聴は「うんうんとあいづちをうつこと」や「オウム返しにすること」などスキルだけが重要なのではありません。

 

もっとも重要なのは、「相手を理解しようとする姿勢」にあります。

 

「この人は、○○というタイプ」とか、「○○という考えに違いない」などの思い込みや決めつけをいったん脇に置いて、「あなたのことを教えてください」という姿勢で向き合えるかどうか。

 

もちろん、部下とのコミュニケーション全てが「傾聴で終わる」ことはありません。指導や指示が必要な場合の方が多いでしょう。

 

だからこそ、1on1など、部下の話を聴くという時間は、「相手のことを教えてもらおう」というまっさらな気持ち、謙虚な姿勢で向き合うことが大切なのです。

 

そして、その「姿勢」は必ず相手に伝わります。逆にいえば、小手先だけのスキルで傾聴した気になっていても、部下には伝わっているということです。

 

さて、あなたは部下の話を「傾聴」できていますか。

 

相手を理解しようという姿勢で向き合えていますか。

 

今日の提言
 ストレスチェック後に傾聴中心の1on1を実施しよう


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