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専門コラム 相談しやすい上司になるためにすべき2つの重要ポイント 社内コミュニケーション活性化

1on1では若手の躊躇や不安を理解し払拭する工夫をする

「部署内で相談しやすい環境をつくり、風通しのよい職場にしたいと思っているのですが、どうすれば良いのでしょうか?

 

自分は常にオープンマインドで話を聴くという姿勢なのですが、空回りなんですよ。

 

部下からは相談してこないのです。相談しやすい上司になるためには何が必要なんでしょうね。」

 

先日、ある企業の事業部のトップの方からご相談がありました。

 

若い社員がすぐに辞めてしまう、辞めないにしてもストレスで元気がなくなっているという現状を目の当たりにされ、職位や世代を超えてコミュニケーションを取ろうとされている方です。

 

しっかり危機感を感じ、どうにかしなければならないと、すぐに行動できる力も持っていらっしゃる方でもあります。

 

若い世代とのコミュニケーションを円滑にさせるためには、彼らの感じ方や考え方を少しでも理解する必要があります。

 

<世代や立場の異なる相手には慎重である>

 

SNSを通じて不特定多数の方と匿名でつながるのが得意な若い世代にとっても、経験や価値観が異なる方、つまり世代の違う方とのコミュニケーションを苦手と感じる方は多くいます。

 

ある企業の新入社員の方との面談で聞いたのですが、「上司に相談することは、出来ない自分をさらけ出すことであり、自己評価が下がってしまう」と言うのです。

 

新人だからこそ聞けることもあるし、わからないことがあって当たり前と思うのですが、彼らの中には「自分は優秀である」「出来る奴だと思われたい」という強い願望を持っている方もいるのです。

 

<何をしてくれるのか不透明で不安に>

 

また、トップがコミュニケーションに目向きでオープンマインドであっても、それが正しく伝わっていない可能性もあります。

 

1on1をすると言われたが、普段、現場であまり接点のない職位の上の方に何を話して良いかわからない、自分の話なんか聞いてもらうのは気がひける・・・

 

そもそも、何を言われるのだろう?と不安になっている場合もあります。

 

<「1対多」のコミュニケーションから>

 

そのような場合は、まず、1対1ではなく、「1対多」のコミュニケーションから始めるのです。

 

トップから、どんな職場にしたいのか、何を目指しているのか、若手に期待していることは何なのかを語るのです。

 

1on1の実施についても同様です。1on1をあえて時間をとって実践するのは何故なのか、何を目指しているのかを伝えるのです。

 

まずはトップが自らの言葉で語ること、それを相手に伝わるまで続けることが必要でしょう。

 

1on1が上手くいくためには、信頼関係をつくることが重要です。そのためにも、まずは「1対多」のコミュニケーションを増やすことで、自分の「考え方」、そして「目指すゴール」が伝えることからはじめて下さい。

 

相談しやすい上司になるためには、
・若手の躊躇や不安を理解し払拭する工夫をする
・1対多のコミュニケーションで信頼関係づくり
が重要なのです。

 

今日の提言
1on1では若手の躊躇や不安を理解し払拭する工夫をする

 


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