専門コラム テレワークが普及する今、チームワークをどう実現すべきか
「このコロナ禍において、だいぶテレワークが1つの働き方として浸透してきました。
社員によっては、週に1~2回ほど出勤するという働き方をするものもいます。そうなると、ほとんどの会話のやりとりが、チャットによるものになっています。
出勤時にたまに顔を合わせても、対面で話すのが億劫になり、チャットでやりとりするという社員が増えてきているようなんですよね。
人間関係が以前に比べて希薄になっているのではないかと気になっているんです。チームの一体感が薄れているのではないかと感じているんですが・・・」
こんな話が耳に入ってきました。
テレワークが普及し、働き方が多様化したことは良いことですが、コミュニケーションの質や量が変わったことで、チームの人間関係に影響を与えているというのですね。
確かに、対面でのコミュニケーションとは違い、オンライン上の文字のみのやりとりは、
受け取る情報が文字だけになるわけです。
チャットの文章に、「これはどういう意味なのか?」「どんな意図で言ってきているのか?」と文字には現れない情報を読み取ろうとしてしまい、かえって、気を使うし、頭も使うのですね。
どんな働き方であっても、チームとしての一体感を失わないためにはどうしたらよいのでしょうか。
それは、報告・連絡・相談といういわゆる報連相とは異なるレベルのコミュニケーションを行うということです。
例えば、チーム内の目標やゴールを再度、メンバー間で確認するということです。チームや組織としての、共通目標やゴール、そしてなぜそれを達成すべきなのかというミッションをチーム内で共有するということです。
これは、社内のリーダーが行うべき重要な任務です。
リーダーは、このようなコミュニケーションを定期的に行うことをお勧めします。
実はこのコミュニケーションを行うのは、チームの一体感を醸成するというメリットがあるだけではないのです。
テレワークでは、良くも悪くも、オンとオフの区別がつきにくいものです。人によっては、
リビングで普段着のまま仕事をするという方も多いでしょう。
昼ごはんも同じリビングの机で食べることになり、職場で仕事をするときよりは、リラックスといえば言葉は良いですが、マインドとしてはけじめがつきにくくなるというデメリットもあるわけです。
だからこそ、あえて、チーム内での共通目標を言語化する。
自分の今日の目標、今週の目標を言語化する。
そしてこれらをメンバーと共有する。
などの、コミュニケーションをしっかりと行うべきなのです。
1週間に一度のオンライン朝礼の中で行うのも良いでしょう。ぜひ定期的に実践してみてください。
このようなコミュニケーションが定期的に実践できるようになったら、次のステップが重要となります。というのも、一時的に一体感を持てるようになったとしてもその意識が継続されなければならないからです。
定期的に実践することは良いことですが、いつもの通りに行っているだけでは、いずれ慣れが出てきて、放っておくと、また同じように人間関係が希薄になっていくでしょう。一体感も薄れていくことでしょう。
だからこそ必要なのは、定期的にチーム内で行うディスカッションです。「目標やゴールを確認するためのディスカッション」をする機会が必要なのです。
しかし、その前に必要なのは、自社にとって、どんなチームが必要なのか、どんなチームを作っていくできなのかというより高い目線での戦略が必要になります。その戦略をつくるのは経営者です。
どうやって、チームづくり戦略を考えればよいのか。
それは弊社でお勧めしている「アクティブメンタル組織づくり」をぜひ参考にしてください。
アクティブメンタルとは?
社員が辞めずに活躍し業績が伸びる組織