専門コラム 社内コミュニケーションが上手い会社が変革後に成功する理由 社内コミュニケーション活性化

社員の「心」に届かない言葉は、必要ない、意味がない。

第192話:社内コミュニケーションが上手い会社が変革後に成功する理由

 

コロナ渦においてあぶり出されてしまった会社の弱点。これまで扱ってきた主力商品やサービスの一新を求められています。会社としても、新しい方向への舵取りが必要です。コロナ渦で踏ん張らなければならない今は投資の時期。

 

このような状況に置かれた会社では、社内コミュニケーションが上手く行っているかどうかが会社の未来を左右するといっても過言ではありません。

 

ところが、この時、多くの社長がやりがちな間違いがあります。

 

それは、新しい商品やサービスの内容について社長自らが丁寧に説明してしまうことです。もちろん、社員としても、今後自社が扱うべき商品やサービスについて知りたいのは当然です。ですが、それだけではありません。

 

このような変化、変革の時期、そしてある意味、忍耐の時期こそ、社員が最も知りたいことは別にあるのです。それは、「この会社は大丈夫なのか」ということです。さらに、「今後、何を、どこを目指していくのか」と未来像を知りたいのです。

 

ここに大きなズレがあることを知らないと「社内コミュニケーション」はたいてい失敗します。

 

これからの社長業は、社員の「心」を扱うこと、「心」を動かすことがいかに重要であるかを知らなければなりません。そして、自ら率先して、社員の心を動かすコミュニケーション能力を持たなければならないのです。

 

今回のコラムで、そのヒントをいくつかお伝えしましょう。

 

熱量とリーダーシップ

まず、社長が語る言葉にどれだけの熱量があるかどうかが重要です。思い入れのある新しい商品やサービスを語るのではありません。社員に未来を見せるためにビジョンを語るのです。

 

その時、自らが考え抜いて出た言葉であること、その言葉に力があること、伝えよう、わかってもらいたいという情熱があることが必要なのです。

 

ここでの社内コミュニケーションのキモは、量でも質でもなく「熱量」なのです。

 

心を扱うことを理解しているか

今の時代、人を動かすには「心」を動かす必要があると知っていなければなりません。心を動かす言動があって初めて社長の言葉は社員に届くのです。

 

とはいえ、社長がビジョン語りに一人酔ってしまっていては、社員の心は置き去りにされてしまいます。会社が描くビジョンに、社員にどう関わって欲しいのか、何を期待しているのか伝えなければなりません。

 

また、この「変革後の会社の未来」において、社員が仕事を通じて「高揚感」や「達成感」、そして「ワクワク感」を感じられる理由を伝えるべきなのです。

 

このビジネスを通じて、社会に顧客にどう貢献して、社会や顧客の困りごとをどう解決できるのか、それを伝えなければならないのです。

 

組織風土をつくるという視点

また、このような「変革期」においては、社内の雰囲気が大きく変わる時期でもあります。それはポジティブに変わることもあれば、ネガティブなこともあります。

 

会社に対する不安、不信感が増長された場合は、一機にネガティブな雰囲気にシフトします。その逆もあります。

 

当社のコンサルティングの中では、「アクティブメンタル」組織づくりをご支援していますが、このような新しい仕組みを導入する場合も同様です。

 

社長が熱心にコミットしているかどうか、その熱量を受け、社員が率先して主体的に仕組みづくりに関与しているかどうか、そして仕組みを導入することにより手に入る「共通の未来像」を描けているかどうかが重要なのです。

 

成長する企業は、社内コミュニケーションがいかに重要か、そして難しいかを理解した上で、戦略的に実践しているのです。

 

今週の提言
 社員の「心」に届かない言葉は、必要ない、意味がない。