専門コラム 社員が辞めて育たない時、会社が真っ先に取り組むべきこと 社内コミュニケーション活性化

「心を育成する仕組み」が、社員が育ち辞めない「組織」の土台となる

184話: 社員が辞めて育たない時、会社が真っ先に取り組むべきこと

最近、知り合いの経営者との話の中で気になったことが2点あります。

 

ストレスチェックが終了後、今後の改善策についての打ち合わせの時のことです。出勤とテレワークを併用している会社ですが、これまでのようにコミュニケーションが頻繁に出来ず、社内にギスギスしたムードが広がっているとこのこと。

 

管理職はコミュニケーションを頻繁に行う必要性を感じてはいるものの、部下が指示内容を理解しているのかどうかわからない、どうも手ごたえを感じないというもの。マネジメントする管理職は疲弊し、部下の方も不平・不満が相当溜まっている様子であると話されます。

 

もう一つは、ビジネスを円滑に行うためには、「去る者は追わない」という発言。辞めたい人間に会社に留まってもらっても、結局は上手く行かないことが多い、社員が辞めたいなら仕方がないと感じている本音が伝わってきました。

 

ですが、ここで考えなければならないのは、辞めたい人を会社が創り出していないかということです。特に、仕事が出来、将来性も期待できるいわゆる「出来る人材」には、会社に留まり、より一層力を発揮してもらいたいはずなのです。

 

コミュニケーション不足がもたらす人材流出

このような状況を放置しているとどうなるでしょうか。まず、コミュニケーション不足による不平不満が増大していくと、「どうせ何をやっても・・・」という感情が渦巻き、自ら自発的に行動しなくなります。つまり、指示待ち社員が増えるということです。

 

上司からの指示待ち、お客様に対しても受け身でいる状態が続くと、どんどん思考停止状態になってきます。目の前にある仕事を「こなす」だけとなり、やる気のない社員があふれ、組織全体に活気もなくなってくるのです。

 

仕事が面白くない、やりがいも感じられない、職場に活気もないのであれば、優秀な社員ほど「辞める」という選択肢を積極的に考えだすことでしょう。

 

では、どうしたらよいのか。

 

社員が成長する、定着する組織づくり

「社員が辞めずに活躍し業績が伸びる組織づくり」を行うべきなのです。社内にやる気ある優秀な社員が育てば、スキルやノウハウなど重要な知的財産や知的資産が社内に蓄積されます。これは自社の大きな強みになります。

 

次世代リーダーや幹部候補生が育てば、社長は彼らに安心して仕事を任せることが出来るようになります。社長は経営の舵取りに専念できるようになるのです。

 

一方、多くの社員が辞め、リーダーが育たたなければ、会社の財産、価値が残らないということです。採用や育成など都度お金と時間をかけなければならないということです。時代の流れに伴い、商品やサービスなど目まぐるしく変化を求められる今、会社はその波に乗り遅れ対応できないということです。いずれ顧客からも選ばれなくなるでしょう。

 

ただし、安易な解決法に飛びついてもいけません。研修を導入し、知識やスキルを学んだだけでは「組織づくり」は出来ません。幹部候補生に対して個別コーチングを行っても組織全体の底上げをするには、多くの労力と時間が必要になるのです。

 

育成の「仕組み」がなければ安定経営・拡大が出来ない

重要なのは、
・社員が辞めずに活躍する、対話をベースとした社内の仕組みづくり
・仕組みづくりを任せることでリーダーシップを発揮できるプロジェクトの運用
・「嬉しい」「楽しい」「充実している」などの心を動かすマネジメント
なのです。

 

ですが、残念なことに、多くの経営者がこのことに気づいていません。

 

社員が辞めずに活躍し業績が伸びる組織づくりが出来れば、社長は経営に専念し、安定経営が出来るようになります。さらに、事業の発展、会社の発展につながるため、会社の価値が発展するということです。

 

そのような会社は、優秀な人材にとっても魅力的であるので、ますます良い人材が集まる好循環をもたらすのです。

 

今週の提言
 社員が育ち、辞めない「組織」をつくる。社内に「仕組み」をつくる

 

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