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専門コラム コロナ禍における社員の「心の変化」を未来の経営に活かす視点 社内コミュニケーション活性化

コロナ禍において、社員の「心の変化」の兆しに気づけているか

175話: コロナ禍における社員の「心の変化」を未来の経営に活かす視点

 

当社には日頃より、社員が辞めずに活躍する会社づくりを目指す中小企業のオーナー社長より、「今いる社員が日々、仕事を通じて成長し主体性を発揮する」人材育成や「今いる社員同士が、協力、団結してチーム力を発揮する」組織風土づくりに関する様々なご相談をお受けしております。

 

最近、ポストコロナ時代を見据えた経営の在り方や働き方等、様々な言動を目にする機会が増えてきました。新しいサービスや商品開発が求められる一方で、廃れるものもある。在宅勤務拡大により通勤やオフィス自体が必要なくなり、また、仕事の進め方や会議の行い方まで変化が求められ、働き方自体が変わる。今後の社会や経済の在り様によって、これまでの当たり前が当たり前ではなくなり、ある意味、新しい「選択肢」が増える。

 

私たちは今、大きな時代の変換期を迎えようとしているのです。ですが、この変換は、必ずしも目に見えるものだけとは限りません。新規サービスや新商品を世に出そうとするのならば、それを利用する顧客の「心の変化」に気付いていなければならないのです。

 

目に見えない「心や意識の変化」

実はこの「心の変化」は、自社で働く社員も同じです。このコロナ禍を経験することで、いやおうなく社会の変化の波に晒されています。その体験により、今、自分を振り返り、もがきながら、新しい生き方、働き方を考え始める人がじわじわと増えてきています。

 

あなたは経営者として、自社社員の「心の変化」の兆しに気付いているでしょうか。

 

当社では、企業で働く人々の生の声を聴く機会があります。それはコンサルティングの中であったり、あるいは個人のカウンセリングのような場合もあり様々です。

 

その中で多く語られるのが、これまで自身が考えてきた、そして目指してきた「幸せや成功」の形が変化してきているということです。例えば、大きな組織でリーダーとして影響力のある仕事をするのはなく、小さなグループやコミュニティで新しいことを産みだすこと興味を持ち始めている。権力や高い報酬が成功ではなく、自分のやりたいことを仲間とコミュニケーションを取りながら形にすることをライフワークにする。これまでは、会社のルールに縛られていたのが、新しいルールづくりに自ら参加し、自分らしく働きやすさを追求しながら生活していく。

小さな変化の連続が大きなうねりへ

これらは、まだまだ個々人の心の内面の変化に過ぎないかもしれませんが、このような「心や意識の変化」に気づき、コロナ禍の中で、これまでの自分の生き方や働き方を見直してみる。そんな人がじわじわと増えてきているという実感を持っています。

 

おそらく、これら「個人の小さな変化」が、今後、大きなうねりとなり、社会全体を変えていく原動力になるのでしょう。そして現在、「あり得ない」「実現は難しい」と思われていることこそが、社会のスタンダードになっていくことでしょう。

 

変化の兆しに必要なコミュニケーションの「密」

新しい生き方、働き方は、コロナ前に戻ることはありません。コロナが収まった未来には、経営者は、これまで通りに経営の舵取りをするのではなく、新しい価値観をもった社員を相手に、ポストコロナ時代にふさわしい、ダイバーシティを前提としたコミュニケーションを取る必要があります。そして、個々人の価値観を尊重した上で育成に取り組まなければならないのです。

 

大きなうねりの中で、社会がどのように変化していくのか。それはまだ輪郭が見えてきただけとも言えます。だからこそ、この小さな変化が描く、ぼんやりとした「輪郭」をいち早く知る必要があります。

 

どんな変化が現れるのか。経営者には、今こそ、ソーシャルディスタンスを保ちながら、社員とのコミュニケーションは「密にする」態度が求められているのです。

 

今週の提言
コロナ禍において、社員の「心の変化」の兆しに気づけているか

 

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