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専門コラム ウィズコロナ時代の大問題「社員の離職を防ぐ」手立てはあるか 社内コミュニケーション活性化

社員の離職を加速する「人間関係からの切り離し」には早期対処を

第172話:ウィズコロナ時代の大問題「社員の離職を防ぐ」手立てはあるか

 

コロナ渦において生き残り続けるために、中小企業の経営者として、自社ビジネスの拡大や縮小、あるいは再構築、そして業務手続の見直しなど、様々な点で「決断」をしなければならない局面に立たされています。

 

現場に優秀なリーダーがおり、彼らが率先して会社の決断に伴う「変化」に対応すべく、自らのチームにおいて強力なリーダーシップを発揮しているのであれば、経営者は安心して経営課題に注力できることでしょう。

 

ですが、なんでもかんでも経営者自らが現場の指揮をとり、指示命令をしなければならず、本来、集中すべき最優先課題に取り組めずに「決断」と「対応」が遅れてしまえば、それは致命的です。

 

働き方や業務の進め方も大幅な変更が求められています。企業は「これまでのやり方を変更する」、「新しいことを取り入れる」ことが求められ、できない企業は時代に取り残されていくのです。

 

ですが、取り残されるのは企業だけではありません。そこで働く「人」も同じです。実は、今、ウィズコロナ、ポストコロナ時代を見据え、会社の生き残りをかけて事業の在り方、進め方を本気で考えなければならないのと同時に、経営者は、今こそ「人」も問題にも向き合わなければならないという局面に立たされているのです。

 

顕在化するウィズコロナ時代の「人の問題」

例えば、在宅勤務が増え、感染予防対策として効果を出している一方で、最近、テレワークにおける「人間関係の切り離し」「コミュニケーションの不足」による深刻な「孤独」を抱え、メンタル不調を訴える社員も日増しに多くなっているのです。

 

「うちの会社はいち早くテレワークを取り入れて実施している」などと自慢気に話しているだけでは、テレワーク推進に潜む「人の問題」を見逃しているとも言えるでしょう。「人の問題」ではなく、「人の心の問題」と言った方が正しいかもしれません。

 

秋以降に実施するストレスチェックを実施さえすれば、メンタルに関する問題はあぶり出され解決できると考えているのならば、あまりにも楽観的だと言わざるを得ません。

 

「人間関係の切り離し」を理解し、手立てをしているか

今、職場における「人間関係の切り離し」に手を打たなければ、社員の離職は加速し、ビジネスの再構築どころではなくなってしまうのです。

 

実際にテレワークや時差出勤の推進により、感染予防以外の観点からも、通勤時間の短縮や不安の軽減などは評価されています。ですが、一方で、これまでのマネジメントの在り方については、ほとんどの企業が後手後手になるか、あるいは何も手をつけられていないのです。

 

最悪、マネジメントの仕方も変化させなければならないということすら気づかず、放置されている企業も少なくありません。

「待ち」の姿勢では取り残され、後に大問題に

例えば、これまでメンタルヘルスの基礎的な知識があれば、社員のこれまでとは違った「変化」に気づき必要な対応が出来たはずです。これまでオフィスで顔を合わせていれば何等かの変化にも気づけたのが、これからは「待ち」の姿勢ではマネジメントへ必要な情報は入ってこないのです。

 

他にも社内行事として、イベントなどを積極的に行い社内のカルチャー醸成やコミュニケーション活性化に尽力してきた企業であっても、リアルなイベントが開催出来ない今、今後のやり方を大幅に変えなければならないでしょう。

 

心理学専門家としての観点からは、人間関係の切り離しによる社員の離職を防ぐには、以下、3点が重要であると断言します。

フィードバックの徹底
共有できる「ささいな場」「オンラインの場」の創出
仕事以外の「感動・感激・感謝」の共有

 

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 社員の離職を加速する「人間関係からの切り離し」には早期対処を

 

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