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専門コラム 社内コミュニケーション成功のポイントは違いを知ること 社内コミュニケーション活性化

違いを知り、信頼関係を築くことから始める

第119話: 社内コミュニケーション成功のポイントは違いを知ること

 

イキイキ働く社員が育つ人材育成、働きがいのある職場環境や活気ある組織風土づくりを専門に行っている当社には、社長自ら職場環境づくりに熱心な企業の社長さんからも様々な相談をお受けしております。

 

2年前のコラムで、社内に必要なのは質の良いコミュニケーションであると書きました。量より質が大切であるとお伝えしました。今も考えは変わりません。が、ある組織にとっては、圧倒的な量が必要でもあると感じています。

 

というのも、ほぼ毎日、仕事で顔を合わせているのにも関わらず、上司や同僚について仕事以外は何も知らない、興味がないとばかりにコミュニケーションが激減している職場が増えつつあるからです。

 

以前、弊社のセミナーにお越しになった経営者の方も嘆いていらっしゃいました。その会社は業界の特性上もあり、年配の社員が多いのです。そして、彼らの下で働く社員は比較的若く、とにかく年齢差が大きいのです。

 

そのため、普段から考え方や習慣などの隔たりがあり、互いが互いを「理解できない、無理」と感じてしまっているのです。このように感じてしまうのは間違いではないのでしょう。考え方や価値観が違えば、行動が変わってきます。

 

仕事上でも行動が違えば、「何やっているんだ?」「もう、手に負えない・・」部下の方も「上司の考え方は古すぎる。」「やってられないよ。」と互いを批判的に感じることも無理がないことです。しかしながら、この無理解から生じるイライラが職場に蔓延してしまっているのです。

 

弊社のコンサルティングでは、上司が部下に行う対話によるコミュニケーション活性化を選択肢のひとつとしてご提案しているのですが、このような状況では、対話になることすら難しいとも言えます。

 

対話の場を作る、その前にまずはコミュニケーションの量を増やすことが必要なのです。その場合、実行のポイントが3つあります。

 

対面の交流の場を作ること
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とにかくコミュニケーションの量を増やすということが大切なのですから、まずはイベントでもかまいません。交流の場を増やすということです。その際、重要なのは「対面」で行うということ。

 

しかも、これらは業務の一環として位置付けるなど、「参加しなくても良い」という逃げ道を作らないことです。ですので、交流の場を盛り上げ、社員が参加したくなるような工夫や仕掛けは必要となります。

違いを知る、受け入れる
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このような交流の場を作ると、必ず「互いを理解し、受け入れるべき」と考えがちですが、そうではなく、「違うということを知る、理解する」ということが導入時のゴールとなります。

 

世代や経験の違いから、相手の考えや価値観を知るということです。普段仕事をしているチームという壁を取り払って、ざっくばらんに話しあう、語り合うことが大切です。仕事だけではなく、プライベートも含めた「相手」を知ることから始めるのです。

 

相手をリスペクトする態度を持つ
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相手を良く知る、そして違いも知ることで、逆に相手に会わそうと苦労する必要はなくなります。ハラスメントは絶対にいけませんが、相手のコミュニケーションパターンも知ることで余計なストレスを感じることも少なくなります。

 

でも、違う相手と「分断」するだけでは交流の意味がありません。縁があって一緒に仕事をしているのですから、相手の価値観や行動をリスペクトするということです。相手の違う点を責め合うことはせず、具体的には、良い点については認める、感謝するという言動をするということです。

 

まとめ
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  社内コミュニケーションは、質だけではなく、まず、量を増やすという仕組みが必要な場合もあります。それには、職場全体で何が起こっているのかを経営陣が正確に把握した上で、社員同士が仕事以外の点でよりよく知り合い、語り合い、交流できる仕掛けづくりを行ってください。

 

相手を知る過程で信頼関係もうまれることになり、結果的にメンタル不調者やハラスメント被害者が減るという効果もあるのです。

 

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今週の提言
違いを知り、信頼関係を築くことから始める

 

 


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