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専門コラム 社員が辞めない会社をつくる社長が「絶対にやらない」3つのこと 組織風土・企業文化・社風

令和の時代にあったリーダーシップを発揮しているか

人材が定着する会社には理由があることを知っていますか。

 

「せっかく採用したのに、すぐに辞めてしまう」
 「育てたつもりが、いつの間にか離職していた」

 

そんなお悩みを持つ中小企業の社長から、当社には日々多くの相談が寄せられます。

 

その一方で、社員の離職率が低く、イキイキと働く職場を実現している会社も存在します。

 

その違いは何か?それは、社長自身が「やらないこと」を心得ているかどうかです。

 

社員の顔色をうかがわせる「恐怖のリーダーシップ」は通用しない

 

創業社長や、業績を一代で築いた経営者の中には、強いリーダーシップを発揮してきた方も多くいます。

 

厳しさと情熱で引っ張ってきた実績は、まさに「武勇伝」と言えるでしょう。

 

しかし、時代は変わりました。

 

今、社員の前で怒号を飛ばすリーダー像は、リスペクトではなく恐怖の対象となってしまいます。

 

実際に、ある企業の幹部社員がこう漏らしました。

 

「皆、社長の顔色をうかがってばかりで、本音が言えないんです……」

 

このような状況が続けば、社員は自ら思考することをやめるようになります。つまり成長しないということです。

 

一部のやる気のある社員や優秀な社員は、やがて黙って会社を去っていきます。

 

「昔は当たり前だった」は通用しない

年齢が上の社員の中には「自分たちの時代はもっと厳しかった」と語る人もいます。

 

しかし、それを今の時代にそのまま当てはめてしまうのは危険です。

 

「これは愛のムチだから」
    「指導の一環だ」

 

このような言葉は、もはやハラスメントと紙一重ということに気づいていない方はいらっしゃらないでしょう。

 

ただ、ワンマン社長がそのことに気づかないままだと社内に不信感が広がり、社員のモチベーションは著しく低下してしまいます。

 

今、社長に求められているのは「自己認知力」

社員が定着する組織を作る社長に共通するのは、「自己認知力」が高いことです。

 

つまり、自分の言動が周囲にどんな影響を与えているのかを冷静に捉える力です。

 

「昔のやり方」では通用しないことを受け入れ、今の時代に合った方法を学び、変化しようとする柔軟性を持っています。

 

それが、今後の会社の未来を決定づけるカギとなります。

 

社員を潰すのではなく、育てる「フィードバック」を

「フィードバック」とは、ただの注意や叱責ではありません。相手の成長を促すための、建設的な指摘と助言です。

 

社員を責め立てるような指導ではなく、「どうすればより良くなるか?」を一緒に考えるスタンスを持つことで、社員の主体性が育つのです。

 

同時に社員との間に信頼関係がつくられるのです。

 

社員のやる気は、恐怖ではなく安心感の中でこそ育つからです。

 

どの社員にも「チャレンジの場」をつくる

 

社員の中には、目立つタイプもいれば、控えめで評価されにくいタイプもいます。

 

本当に人を育てる社長は、光が当たっていない社員にこそ、成長のチャンスを与えています。

 

「彼は伸びない」
 「もう期待していない」

 

そう決めつけるのではなく、小さなチャレンジの機会を与え、成功体験を積ませること。

 

そのプロセスを見守り、声をかけるだけで、社員は大きく変わっていきます。

 

社員から「好かれる」必要はない

人を育てる社長は、社員から「好かれよう」とはしていません。

 

代わりに、「信頼される存在」であろうとしています。

 

そのために必要なのは、
 ・自分の言動を客観的に見直す力
 ・未来に合わせてやり方を変える柔軟性
 ・社員の可能性を信じて関わる覚悟

 

これらが揃ってはじめて、「人が辞めない会社」はできあがるのです。

 

「昔流」「自分流」へのこだわりが、社員の未来と会社の成長を止めることに気づいていますか。

 

時代に合ったリーダーシップこそ、持続可能な経営の礎となるのです。

 

今日の提言
 令和の時代にあったリーダーシップを発揮しているか

 


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