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専門コラム 優秀な社員が辞めない会社にはある「パーパス」とは何か 組織風土・企業文化・社風

社会から何を求められているのかを、社員一人ひとりが言語化している

「また優秀な若手社員が辞めそうだと報告があり、がっかりしています。

 

だいぶ前から若手には手厚い研修もしているし、給与などの待遇だって悪くないはずなのですが、きまって「仕事に魅力を感じない」という理由で辞めていくのです。

 

もう勘弁してくださいよ!という気持ちです。何がいけないのかサッパリわかりません。」人事の責任者が嘆いています。

 

実はこれ、大手の名の通った企業でも似たようなことがおこっています。

 

若手で優秀な人材ほど、会社への執着心がなく、仕事が面白くない、やりがいが感じられないと辞めていく。今、そんな時代なのです。

 

人事としては、優秀な人材だけに引き留めたいわけです。

 

たった1人が辞める場合であっても、これまで採用や育成にかかった時間や費用を考えると大赤字です。

 

同じことが繰り返えされれば、会社に人が育たないため知識やノウハウは蓄積されません。

 

つまり、会社が成長していかないということです。

 

辞める本人の方も同じようにがっかりしています。

 

こんなに早く辞めることになるなんてと驚いています。しかも、いざ辞めるとなると、「給与や待遇が良いのに辞める必要はないのではないか」と家族やまわりから猛反対される場合もよく聞く話です。

 

では、なぜ辞めるという決断をしたのでしょうか。

 

それは、「自分は何のためにこの仕事をしているのかわからないから」なんですね。

 

大手企業に入社し、年功序列というシステムに守られながらキャリアを積んできた我々には、なかなか理解できない価値観です。

 

でも、辞めるのです。

 

そんな彼らに対して、評価を上げたり、より良い給与や高待遇で満足してもらおうと考えても無理なのです。

 

なぜなら、彼らが欲しいのは、「この仕事を自分が納得してやっている」という納得感だったり、「仕事を通じて社会に役にたっている」と感じる社会に貢献したいという気持ちだからです。

 

であれば、会社は何をすべきなのか。

 

それは、自社が「この仕事をなぜ選んでどう社会に貢献したいと考えているか」という会社の存在価値を明確にするということです。

 

これは「パーパス」とも言われています。

 

自分たちが何を成し遂げたいかという「ミッション」とは異なり、社会からどう認められたいか、社会にどう貢献したいかという考えや価値観です。

 

そして、会社の掲げるパーパスを、そこで働く社員一人ひとりが理解し、自分自身の「パーパス」として落とし込むことが重要なのです。

 

さらに、日々、その「パーパス」を実践できているのかどうかで「評価する」必要があります。

 

私たちは、このコロナ禍で「エッセンシャルワーカー」という言葉を覚えました。

 

このエッセンシャルワーカーの多くの人たちが、自分の「パーパス」を心のうちに持ち仕事に向き合っているのではないでしょうか。

 

どんな仕事であれ、仕事に誇りを持ち、仕事を通じて成長したいと願っている優秀な若手社員にこそ「パーパス」が必要なのです。

 

当社のアクティブメンタル組織づくりでは、組織が目指すパーパスと個人のパーパスを連動することで、社員が辞めずに活躍し、業績が伸びる会社づくりを支援しています。

 

今週の提言
   社会から何を求められているのかを、社員一人ひとりが言語化している

 


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