専門コラム ギスギスした職場に絶対必要な「心のマネジメント」3つ
「職場の雰囲気がギスギスしていて最近ではメンタルダウンする若者も増えています。
最近では、会社としての成果にも影響が出てきており、何か対策が必要だと実感しているのですが、何をどう改善したらよいのかわからず、困っています。」
以前いただいた、ある大手企業のグループ会社の責任者の方からのご相談です。
これまでは管理職に対するコミュニケーション研修やリーダーシップ研修を取り入れてきたのだそうですが、いずれも効果が長続きしなかったのだとか。
本格的に問題点を抽出して、コンサルティングを受けるべきかと悩んでいる段階でご相談をいただきました。
職場がギスギス
メンタルダウンの増加
成果にも影響
これだけのキーワードが出てきて、すぐさま感じたのが、「心のマネジメント」が出来ていないということでした。
「心のマネジメント」って何?と思われた方もいらっしゃると思います。
この組織における必要な「心のマネジメント」は日ごろから3つあると考えており、このコラムでは、その3つの内容についてお伝えしていきます。
「心のマネジメント」つまりは、「心のコントロール」のことなのです。
こういうと、特に中小企業のオーナー社長で、社員の「心を支配する」のような勘違いをする方がいらっしゃるのですね。
確かにマインドコントロールをするテクニックなどは存在しますが、ここでいう「心のマネジメント」は全くの別物です。
リーダーが発揮すべき「心のマネジメント」
まず、組織において必要な「心のマネジメント」1つ目は、社長や経営陣、あるいは組織ごとのリーダーが発揮すべきマネジメントのことです。
具体的には、社員のやる気を上げる、ポジティブな感情を引きだすための関与の方法です。
例えば、会社のミッションを伝えて、その達成のためにすべきことを熱い言葉で伝えること
個々の社員の出来ていること、頑張っていることをポジティブな言葉で伝えること
評価の時も、「もっとこうしたら良くなる」と期待を込めた言葉でフィードバックすること
など声かけです。
職場の雰囲気がギスギスのは、普段からマイナスの言葉が職場を飛び交っているからではないでしょうか。
熱い言葉ではなく、荒い言葉でやりとりされているのではないでしょうか。
そんな状況なら要注意です。
社員一人ひとりの「心のマネジメント」
次に2つ目の「心のマネジメント」についてお話します。
これは、社員一人ひとりが、自分の心、つまり、感情を上手にコントロールするということです。
職場内だけではなく、取引先も含めた人間関係でおきた「不満」「不平」「怒り」などの感情。
このような感情は放っておくと、人によっては、心の中に蓄積し、メンタルが蝕まれていくのです。
しっかりケアする必要があるのですが、職場には心理専門職がいることが少なく、なかなか必要な情報にたどり着くことができません。
ですが、今では本や動画、それこそ研修でメンタルヘルスのセルフケアに関する情報は巷に溢れています。
しっかりと社員個々人が自分の感情コントロール、つまりストレスケアが出来るように情報を提供することが重要なのです。
社員間の「心のマネジメント」
3つ目は社員同士の「心のマネジメント」です。
社員が仕事にやりがいを感じ、成果を出すためには、職場の仁賢関係において、「仲間を信じられるか」「仲間と助け合えるか関係か」がとても重要になってきます。
社員同士の間に良好な「心理的・感情的」関係が育っているかにかかっているのです。仲間に対する信頼感や安心感を生み出すためには、日ごろから良好な「横の関係」の構築が不可欠なのです。
チームとして共通のゴールを共有し、仲間から「承認」、「尊重」、「称賛」「感謝」されている関係があるでしょうか。
目指すはアクティブメンタルな組織づくり
当社では、「心のマネジメント」をしっかり社内に根付かせ会社を成長させたい、社員が辞めずに成果を出す組織を作りたいという企業に向けて、アクティブメンタル組織づくりを提唱しています。
会社として、チームとして「一人ひとりの心をマネジメントしていく」「心を育てていく」ことが、企業の成長、成果に必要であると理解し、ひとつでも自社に取り入れることから始めてみてください。
自社にあったやり方が知りたいという方、アクティブメンタルについて知りたいという方は、ぜひ一度、個別相談にお申し込みください。
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