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専門コラム 組織のビジョンはどうやって浸透させるべきか 組織風土・企業文化・社風

会社の掲げるビジョンと社員の仕事におけるビジョンをリンクさせること。会社の成長とスタッフの成長のベクトルをあわせることが重要である。

 

「最近、組織の新しいビジョンを打ち出したのですが、どうも社員に伝わらないのです。

 

何度かミーティングを通じて、言葉にして伝えているのですが、ほとんど反応がないのです。
どうやったら、伝わるのでしょうか。」

 

経営陣が変わったことを機に、組織のビジョンを新たに言語化し、新しい組織として生まれ変わろうとしている企業なのですが、どうも組織の方向性が社員に理解できず苦労されているようです。

 

組織のビジョンは、会社の目指す方向性を言語化したものであり、そのビジョンが共有されて始めて、目指した未来が実現されるので、組織内で十分に理解されている必要があります。

 

ですが、このビジョンは、社員目線からすると、日々の仕事との関係が見えづらい場合もあり、自分ごととして感じるのが難しいというのも事実です。

 

そんな中、組織でよくやりがちなことが、会社ミーティングを開き、ビジョンを繰り返し伝えることであったり、朝会でビジョンを繰り返し唱えることだったりします。

 

もちろん、何度も伝えることや、繰り返すことは重要なのですが、伝え方が一方通行で、社員が常に受け身になってしまうような場合は、やはり「自分ごと」として受け取ってもらえず、なかなかビジョンを浸透させるのが難しくなります。

 

では、どうすればよいのか。

 

それは、会社が掲げるビジョンを社員に「自分ごと」として考え、感じてもらうことです。

 

具体的には、日々の社員の仕事内容と会社のビジョンがどうつながっているのか、日々の仕事を通じて、どうすればビジョンを実現できるのかを考えてもらうということです。

 

例えば、ディスカッションの機会を多くもつのです。

 

ディスカッションを通じて、全スタッフが、会社のビジョンを理解した上で、そのビジョンを実現するために、「自分には何が望まれているのか」を考えると同時に「自分は何がしたいのか」、また、「将来、何が出来るのか」に向き合うことが重要です。

 

つまり、ビジョンを実現するために、社員が今後、自分に必要なスキルや知識についても直視するということです。

 

そして、一人ひとりが、仕事を通じて目指すゴールを決め、そのために今後成長が必要なことを腹落ちしてもらう必要があります。

 

この時点で初めて、組織のビジョンの実現と自分の成長をリンクすることが出来、「自分ごと」として捉えるようになるのです。

 

こうやって、会社の掲げるビジョンとスタッフの仕事とをリンクして認識してもらい、会社の成長と社員の成長のベクトルをあわせるのです。

 

会社のビジョンを浸透させたいのであれば、社員一人ひとりの自分ごととして捉えてもらい、社員の成長とベクトルをあわせるための働きかけが必要なのです。

 

組織のビジョンを浸透させるために重要なことがもう1つあります。
それは、トップ自身が、掲げたビジョンにそった言動を常に実現しているということです。言うまでもありませんでしたね。

 

 

今週の提言
 会社の掲げるビジョンと社員の仕事におけるビジョンをリンクさせること。会社の成長と社員の成長のベクトルをあわせることが重要である。  

 


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