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専門コラム チームの一体感を醸成する社長の役割とは何か 組織風土・企業文化・社風

どんな組織にしたいのか、どんなチームづくりを目指しているのか言語化する

 

「中途採用が多いので、個々人の能力は高く、優秀な人材がそろっているのですが、チームワークがいまひとつなんです。」

 

以前、ハラスメント予防の件でコンサルティングをお受けになられた企業の人事責任者の方からのご相談です。

 

チーム内で、メンバーの失敗を強く非難するという雰囲気があるのだとか。

 

失敗を恐れるため、メンバーは常に緊張しているのです。失敗したことも、チーム内で共有することは少なくなっています。

 

というのも、失敗イコール失点だからです。

 

このようなチームでは、最悪の場合、失敗をできるだけ隠そうとするメンバーも出てきてしまいます。

 

本来ならば、チームとして 1プラス1は2なのですが、互いの失敗を認めず非難してしまう場合は、足のひっぱり合いになってしまい、1プラス1は2ではなく、マイナスになっています。

 

一方で、チームワークが良く、互いが尊重しあい、サポートしあう仲間であれば、チームの力が1プラス1が10になる場合もあります。

 

この違いは何なのでしょうか。どうすれば、チームメンバーの結束力が高まるのでしょうか。

 

今回はチームの結束力が高まり、チームの生産性を上げるにはどうするべきかについてお伝えします。

 先ほどから何度も「失敗」という言葉を使っていますが、実は今、若い社員ほど、「失敗」を怖がっています。

 

一度の失敗が、その後の会社人生の全てを決めてしまうと極端に考えている方もいるほどです。

 

その中には、キャリアが短くまだ未熟であるのにも関わらず、プライドが高く「失敗」を認めようとしない社員もいます。

 

もちろん、個々人の考え方によるところもありますが、「失敗すると、二度とチャンスがなくなる」という会社のカルチャーが関係していることもあるのです。

 

そうであるならば、経営者、また組織のリーダーたるものは、そのカルチャーそのものが原因であることを受け止め、変えていくという覚悟を持たなければならないのです。

 

まずは、リーダー自らが、方針を出すべきであり、それを自らの言葉で社員に示すべきなのです。

 

実際のところ、チームワークがないこと、チームにギスギスした雰囲気が蔓延していること
が、会社のカルチャーそのものに根付いていると認識している経営者は多くはありません。

 

問題の原因を、チームメンバー一人ひとりの気質やチームリーダーの力量の問題と捉えている限りは、何も変わらないでしょう。

 

経営者は、
「自社をどんな組織にしたいのか」
「どんなチームづくりを目指しているのか」
を言語化して、社員に伝え続ける必要があります。

 

失敗についても、失敗イコール学びであること失敗を共有し二度と繰り返さない強い意志を持つことなど、わかりやすいメッセージとして社内に伝え続けること・・・・

 

チームワークづくりのカギは経営者が発する「言葉」が握っているのです。

 

今日の提言
 どんな組織にしたいのか、どんなチームづくりを目指しているのか言語化する


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