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専門コラム 「社員が自分の幸せを考え実現する会社」が陥る不幸せな末路 組織風土・企業文化・社風

「社員が自分の幸せを考え実現する会社」が陥る不幸せな末路

第107話:「社員が自分の幸せを考え実現する会社」が陥る不幸せな末路

イキイキ働く社員が育つ人材育成、働きがいのある職場環境や活気ある組織風土づくりを専門に行っている当社には、日ごろより組織活性化や人材育成に対する意識が高く、すでになんらかの取り組みを行っている企業の社長さんから様々な相談をお受けしております。

 

先日は、弊社のコンサルティングを終了された企業の経営幹部の方から、「社員が自らのスキルや知識を共有し、また交流を深めることで信頼関係を構築し、同じ目標に向かって一致団結する」という、会社がこれまで目指してきた組織づくりの「仕組み」が完成したというご感想をいただきました。

 

コンサルティングを始める際に、よく質問させていただくのが、組織のキーパーソンとなる将来の幹部候補はだれかということです。その際に、スラスラと名前が出てくることが多く、すでに、それらの社員の今後の成長と貢献に多大な期待をされていることが伝わってきます。

 

将来の幹部候補社員の方々に実際にお目にかかることもありますが、そこで感じるのは、2タイプの方が選ばれているということ。1つは、個人の能力が非常に高い方、もう1つは、能力が高いだけではなく、まわりへの影響力が大きい方です。

 

さて、組織の一体感を生み出し業績を上げる、逆境などの困難にもめげずに立ち向かう強い組織を作り出すのは、どちらのタイプの社員でしょうか。

 

スター社員が組織に与える影響
 影響力が大きい社員が組織に与える影響
 強い組織に必要なリーダーの素質
という視点で、お伝えしていきます。

 スター社員が組織に与える影響 

スター社員、つまり前者のような個人の能力に抜きんでているタイプは、自分のやり方やこれまでの結果に大変プライドを持っていらっしゃいます。ですが、残念ながら、一人ひとりの能力が高くとも、それが自分の昇格や昇給など「自分だけの幸せの追求」となっている限り、決して業績があがる強い組織にはならないということを経営者は知っておかなければなりません。

 

スター社員の存在で一時的にはまわりへの刺激にもなり得ますが、経営者ならば、スター社員を採用、育成するのではなく、後者のようにまわりへの影響力が大きい社員を活かす必要があるのです。

 

 影響力が大きい社員が組織に与える影響  

一方でまわりへの影響が大きいというのは、信頼されている、良いコミュニケーションが取れている、オープンであるということです。オープンであるというのは、自身の持つ知識やスキルを活かし、それをまわりと共有できるということです。

 

自分だけではなく、仲間を幸せにするという視点を持っているかどうかは大変重要です。つまり、自分の幸せだけではなく、仲間の幸せを感じられるかということであり、そのために知識やスキル、経験を惜しみなく共有できるということです。

 

 成長する組織に必要なリーダーの資質  

組織全体が活性化するためには、個々の社員だけではなく、組織全体が幸せになる必要があるわけです。つまりは、仲間を幸せに出来る人が必要なのです。つまり、まわりへの影響力が大きい後者のタイプを組織内に増やすことが大変重要なのです。

 

仲間を尊重し、仲間を成長させることが出来る人材を育成すべきであり、そのような人材を積極的に評価しなければなりません。そのためにも、一部の社員だけではなく誰もが自身の立場で、職場の仲間のために必要なこと、出来ることを共有する「仕組み」をつくることが求められているのです。

 

御社には、仲間を幸せにする社員を育成する仕組みがありますか。そのような社員を評価していますか。

 

今週の提言
 成長する組織は、仲間を幸せにする社員を評価している

 

開催予定のセミナーがあります。
2019年6月7日(金)・7月19日(金)
社員のやる気と自発性を引き出す 「人材育成」と「組織風土づくり」の課題解決セミナー。詳細はこちら。

 

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