今週の専門コラム 「アクティブメンタル®体制でつくる収益と笑顔」 第49話:改革、改善の抵抗勢力とは、変化を恐れている勢力である

職場環境改善による組織活性化を始めてしばらくすると、必ずといってよいほどぶち当たる壁があります。それが抵抗勢力の台頭です。つまり、新しい取り組みに全く協力せず、それどころか否定的で批判的な言動をする勢力のことです。これが役員など幹部クラスにいる場合もあります。

というのは、改革や改善というのは、平たく言えば、これまでと違うことをするという意味で「変化」だからです。人間にとって変化はストレスです。私たちは、本能的に「安定」を好むのですね。

そのため、これらの「変化」を嫌がる社員というのが少なからずいるのです。変化を恐れているといっても過言ではありません。恐れの理由で最も大きいのが、現状により何等かの得をしている場合です。この「得」、「特権」を手放すことになるのではないかという恐れなのです。

彼らの「恐れ」に対して、改革・改善派が、強硬的に従えようとしてはいけません。彼らには彼らの言い分があるのです。そして、従えようとすればするほど、溝が深くなってしまうからです。

まずは彼らの言い分を知ること、理解しようとすることが大切です。というのも、自分たちが損をしてしまうのではないかと、勝手に誤解している場合も多いからです。あるいは、何が起きるのかわからないという不安を持っている場合も多く、そのために恐れを感じ抵抗している場合もあります。

すべきことは、彼らとの「対話」です。正論を振りかざすのではなく、恐れや不安を感じる理由や背景に耳を傾けることなのです。

ですが、抵抗勢力が出てくるというのは、ある意味、上手くいっている、順調に進んでいるということでもあります。新しい取り組みが始動し始め、職場に何等かの動きが目立ち始めているということだからです。

そして、彼らを積極的に巻き込んで、自ら実感してもらうのがカギなのです。

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 ストレス対処力を身につけてもらうサポートも行う
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 一方で、変化というストレスを上手に乗り越えられない社員もいます。面倒くさい、やる意味がないなど否定的で強い言葉の影には、自分には出来ないのではないかという恐れも潜んでいるのです。

そのような場合もまず対話が必要になります。対話だけではなく、具体的なサポートが必要になる場合もあります。サポートのひとつがストレス対処力を身に着けるということです。

当社が実践をお勧めしている「アクティブメンタル組織づくり」では、社員個々人にストレス対処力を身に着けてもらうための具体的な方法もお伝えします。実はこのストレス対処法に関しては、多く方が誤解しているのですが、たったひとつの万能な「ストレス対処法」というのがある、究極の方法があると思われているということなのです。

実際には、ストレス対処法で、これだけやればよいという究極の方法や、唯一の方法があるのではなく、人それぞれ、様々な対処法があるということなのです。それを理解し、自らの対処法を実践するだけで大きな差が出てしまうのです。

さて、変化というストレスに恐れを抱いている社員への対応についてお伝えきましたが、全員に納得して受け入れられることを目指してはいけません。社長や会社の方向性に真向から反対し、非協力的な社員が、辞めていくということも十分にありうるのです。

ですが、そのことんい必要以上に動揺せず、新しい取り組みに前向きに取り組む社員、恐れを感じながらも乗り切ろうと努力する社員のために、彼らが心身共に健康で、働きがいを感じることができる職場づくりを目指していきましょう。

今週の提言
抵抗勢力は否定せず、対話で向き合う