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専門コラム 第8話: 社員がイキイキ働くために「やり抜く力」を育てる方法とは? コラム

「最近入社したばかりの若い社員の中には、忍耐力がなくすぐあきらめてしま
う者がいる。一度、仕事への取り組む姿勢について指導したところ、元気をな
くしてしまい、最近ではますますやる気をなくしている。」

これは、ある名の知れた企業の営業部を統括している責任者の方の嘆きです。
メンタルヘルス研修を人事主導で行っているので参加させてはいるが、どうも
社員一人ひとりに根付いているという印象が少ない。しかも管理職の方も、こ
のような若手社員をどうやって指導したらのいのか迷っているようだ、と嘆き
が続きました。

入社して間もない頃というのは、新入社員でも、中途社員でも、志を高く持ち、
「この会社で、頑張ろう。やり遂げてみよう。」と思っているものです。しかも、
入社にあたっては、企業研究も熱心で、福利厚生はもちろん、どんな社会貢献
活動(CSR活動)を行っているのか、女性は働きやすいかなどを詳しく調べて
います。ですが、決め手となるのは、その企業の存在意義とも言える、ミッシ
ョンやビジョンなのではないでしょうか。

「この会社で社会に貢献したい」という当初の熱意は、いったいいつ、どこで
なくなってしまうのでしょうか。

実はこれを「個人の問題」つまり、個人の性格や考え方に問題があるのだと決
めつけてしまうと、それはその個人に対する嘆きとなるだけです。そのため、
上司である管理職に対しても、「なんとか指導しなさい」などと、管理職のマネ
ジメント能力の問題と、すり替わってしまうこともあります。途方に暮れた管
理職は、ますます厳しく指導するか、あるいはメンタル不調になり休職でもさ
れたら大変とばかり、必要以上に気を遣うなど、極端な対応をしてしまいがち
です。

社員がイキイキ・仕事に熱中している組織では、これを「組織の問題」と捉え、
経営者自らが、その改善の指揮をとっています。

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会社のビジョンは、社員の目標になっているか
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ビジネスにおける環境が目まぐるしく、しかも速いスピードで変化している今、
経営者は、その舵取りをするにあたり、その変化に対応すべく素早い「判断」
を常に行っています。

例えば、それが営業戦略に大きな影響を及ぼし、大幅な軌道修正などが行われ
るような場合においては、現場の社員は動揺したり、不安になったりするもの
です。

このような事態が悪いのではありません。このような時こそ、今一度「会社の
ビジョン」に立ち返り、そのブレない共通の目標を共有することが大切なのです。

「いやいや、うちの会社では毎週一度は朝礼で、企業理念や社員の行動指針、
そして目標について確認しているから大丈夫」とおっしゃる方もいらっしゃい
ます。ではなぜ、社員の熱意が、やる気がなくなってしまうのでしょうか。

社員がイキイキ・仕事に熱中している組織では、もう一歩進んで、そのビジョ
ンが個々の社員の目標にまで落とし込まれているのです。それは、売上のノル
マとは違います。

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重要なのは、「明確な仕事の意義」と達成後に得られる「成功」と「幸福」
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特に新入社員の頃などは、目の前の仕事を覚え身に付けることに必死です。ノ
ルマの方は気にしますが、日々、会社のビジョンを意識しながら、目的を意識
しながら仕事をしている者はごく少数でしょう。

やる気を持続し、やり続ける力、やり抜く力は強くすることが出来ると言われ
ています。そのためには、「目の前にある仕事の意義」が明確であり、その目的
を達成することで、得られる「成長」や「幸福」がイメージできていることが
大切なのです。

会社のビジョンを社員と共有することは大切です。そのためには、できるだけ
多くの機会を作り、時間を割くべきです。そして、さらに個々の社員の目標に
落とし込み、辛い時こそ、上手くいかない時こそ、その「目標」を再確認する
ことが必要です。そしてこれを実践するには、その仕組みを作るのが早道なのです。

さて、御社では、社員が「自分の仕事の明確な意義」を理解していますか?

今週の提言
社員が辞めない職場は会社のビジョンが社員の目標とリンクしている


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