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専門コラム 第73話: 出来る上司と出来ない上司の差を埋める秘策 コラム

いきなりダイエットの話で恐縮ですが、ダイエットに関する様々な情報が巷に溢れています。その中でも、食事制限と運動が必要であるというのは、多くのダイエットを志す人なら周知の事実です。

つまり、何をすればよいのかがわかっているのです。そして、それを継続しなければならないこともわかっているのです。だけど出来ない。それは何故なのか。

いかにわかっていることと、実際に実行することが難しいかということです。しかも、習慣にして継続しなければならないというのは、さらにハードルが高くなります。

実行するという第一歩を踏み出すにはどうしたらよいのか。そして、それをさらに習慣にするためにはどうしたらよいのか。ダイエットをすることで、得られる未来の快楽を強烈に思い浮かべることも効果があるでしょう。

また、継続するには、パーソナルトレーナーをつけ、正しいやり方を指導してもらう、出来たことを褒めてもらう、気持ちが萎えてしまいそうな時は、それすら励ましてもらうなど、辞めないための様々な工夫が必要なのです。

つまり、ダイエットの成功のためには、正しい方法を理解することから始まり、それを実行する、習慣にして継続するということが重要なのです。

組織風土改革についても、ある意味同じであると言えます。まずはじめに組織サーベイを行い、職場の現状分析を行います。あるいはストレスチェックを実施している事業場では、結果をもとに組織分析を行います。

その上で、問題点を抽出し、職場環境改善のために必要な、管理職のリーダップ研修や、ストレスに対するセルフマネジメント研修を導入することが続きます。

研修を通して、知識として理解し取得することは意義があります。ですが、研修を導入したことで終わってしまっては、ダイエットで言えば、何をすれば良いのかわかったという状況に過ぎません。ましてや成功したわけではありません。

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 学んだことを、実行し継続しなければ成功はあり得ない
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例えば、管理職研修で、部下と定期的に1対1でコミュニケーションをすることが大切だと学んだとします。その際のスキルも研修で学びます。この時点ですでに学んだことをすぐに実行しようとする社員もいます。

すぐに実行できる人というのは、もともと部下とのコミュニケーションを意識的にとっていたり、コミュニケーションスキルが高い場合です。要するにさほど苦手意識を感じないで実行できる場合に限定されます。

一方で、そもそもコミュニケーションが苦手な場合、本来はそういう管理職と部下の関係性が課題であるのですが、学んだだけではすぐに上手くできません。一度、頑張ってやってみたとしても、最初は上手くいかないことも多く、その時点で挫折してしまうこともあります。このように、コミュニケーションが得意な人とそうでない人との間で、どんどんと差が生まれてしまうのです。

では、どうしたらよいのか。ダイエットに置き換えてみてください。最初からすぐに上手にできなくても良いのです。少しずつ成功体験を積み重ねていけばよいのです。

また、上手く出来ずとも、とにかくやってみるという機会を増やしていくことも必要です。つまり、1対1でのコミュニケーションを、いつ、どこで、どんな風に行うのか、やらざるを得ない環境をつくるのです。

その際に、初心者でも苦手な人でも、ほぼ同じレベル、クオリティのものが実行できるようにする「標準レシピ」のようなものがあると良いでしょう。

そして、習慣にするためには、楽しく続けることが必要です。パーソナルトレーナーに褒められたり、励まされたりしつつ継続するのと同様に、一人で抱え込まないということです。レシピを参考につつ、上手くいった理由、うまく行かなった理由を理解しながら、経験を積んでいくのです。

当社のコンサルティングでは、これまで、対話や傾聴など、3,000件以上のカウンセリングを通じて得た知見をもとに、苦手な人でも続けられるコミュニケーション上達の「レシピづくり」と、社内で楽しみ、仲間を励まし合いながら「継続できる仕組みづくり」をサポートしています。

御社でも学んだ知識を、継続的に実行する仕組みづくりを始めませんか。

今週の提言
 個々人の技量や勘に任せない

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