今週の専門コラム 「アクティブメンタル®体制でつくる収益と笑顔」 第65話:アクティブメンタル活動が成功するために必要な条件

コンサルティングで関わらせていただいている企業で、いよいよアクティブメンタルのプロジェクトが始動しつつあります。

活動の詳細は、プロジェクトメンバーにアクティブメンタル活動の目的とゴール、手法を説明し、自社にとって何が必要か、足りないかを考えてもらった結果、発案されたオリジナルな内容です。活動自体にも、自社オリジナルの名称がつけられました。

このチームには、人事労務や経営企画などの管理部門の社員だけが関わっているのではなく、様々な立場、経験をもった社員が参加しています。将来の幹部候補生でもあります。が、普段彼らは、会社という組織全体を俯瞰した立場で見るという機会も経験もありません。そのようなチームメンバーが知恵を出し、全社員を対象とした、社員が心身ともに健康で、イキイキと働きがいを持てる職場環境づくり実現のために行動していきます。

活動開始時には、社内で広く認知してもらう必要があります。一人ひとりの社員を巻き込んでいくためにはどうしたらよいのか、何をすべきなのか、他人ごとではなく、自分ごととして考える貴重な機会になっているのです。それは外部のコンサルタントが、こうすれば上手くいくと伝えるのではなく、彼ら自身が自分目線で考え、導いた内容だからこそ意義があるのです。

チームメンバーには、もはや社内プロジェクトチームとしてではなく、小さな別会社の一員になったつもりで、自社に根付くための施策を練ってもらいます。社内ですでに行われている他の活動とどう差別化するのか、また、活動にあまり協力的ではない社員をどう巻き込むのか。

なかなか難しい課題もありますが、チームメンバーの活動がメンバーの「成長」の場であると同時に、活動の成果は、「評価の対象」にもなっています。成長の場であり、評価の対象であることを経営者がしっかりと認識し、任せていることが大切になってきます。

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 活動を継続させていくために最も大切な視点とは
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さて、アクティブメンタル活動の難しさは開始時期だけではありません。活動が認知され、社内で実行されるにつれ、次のステージで重要なのは継続していくということです。

社内研修を導入する場合と最も異なるのは、いかに日常業務の中で継続していくのかという視点にあります。研修実施後、様々な気づきや学びがあったとしても、なかなか日常業務でその気づきや学びを実践することが難しい場合もあるからです。

継続していくために必要な点はいくつかあります。活動が習慣化していくような工夫を行うこと、一方でマンネリ化しないこと、最初はある小さな活動から始めて上手くいった体験をもとに活動を広げていくことなど様々です。もちろん、自社がすでに持っているカルチャーなども影響するため、そのカルチャーや強みを活かした無理のない活動であることも重要です。

しかしながら、もっとも大切なのは、アクティブメンタル活動が、自社のミッション、ビジョンに沿った活動であるということです。

なぜ、この活動を行うのか
それは自社のミッションとどうリンクしているのか
ゴールは何なのか

それらがはっきりと社員に示され、ブレないことが最も重要なのです。そしてそれを示すのは、やはり経営者なのです。

活動の目的やゴールを自らの言葉でしっかりと社員に伝えること。そして、活動自体はチームメンバーの育成の機会と捉え、しっかり任せること。経営者の役割は大きく、アクティブメンタル活動の成功はこの点にかかっているのです。

今週の提言
 社長が率先して、成長機会の創出と、大方針の提示を行う