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専門コラム 第55話:人材育成、職場風土づくりで他社と圧倒的に差別化する視点 コラム

新入社員や中途社員のエントリーも始まり、企業としては、職種や給与だけではなく、福利厚生などの制度が充実していること、女性の活用が進んでいること、そして社風も風通しが良く、人間関係も良好であるなどのPRに力を入れています。

その中でもよく目にするのが、季節ごとに納涼会や忘年会などの行事があること、社内のクラブ活動が存在していること、そして研修などの制度が充実していることを盛んにアピールされている企業です。

ホームページを拝見すると、確かに社員同士がイベントやクラブ活動に参加し、にこやかな様子で写っている写真や動画が披露されていたりします。業績が好調の企業では、社員旅行が海外だったりと豪華な会社もあるくらいです。

会社の人間と一緒に花見や海外旅行をしたいかどうかは、人それぞれでしょうが、非日常の時間や空間で交流をすることで、より理解が深まったり、意外な一面を知ることになったりと、人間関係の良い変化を期待できるというわけです。

また、SNSに慣れ親しんだ今の若い世代にとっては、同じ世代で気の合う仲間との交流は得意であっても、年齢の上の世代との交流が不得意という方も多くいます。そのような場合は、会社の用意してくれたイベントという器の中で、少しずつその苦手感を克服するという良いきっかけになっているとも言えます。

しかし、残念なことに、それが一過性のものとして終わってしまうことも多いのです。イベントであれば、「楽しかった」で終わってしまうことが多いということです。

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 現場で、業務で活かせる仕組みが出来ているか
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 研修についても実は同じことが言えます。

社会人のマナー研修に始まり、スキアルアップのための研修が目白押し。社員の経験により、高度な技術や技能を身につけられるようプロセスが整備されている会社があります。

管理職向けには、マネジメント研修やリーダーシップ研修もあり、確かにこのような制度が整っている企業は、人材育成に力を入れている企業であると言えるでしょう。

ですが、研修直後は、「今日は良いことを学ぶことができた」と満足度が高いため、それがゴールだと勘違いしてしまい、実践でアウトプットしていくということが疎かになってしまっている人が多いのです。

あるいは、研修を受けた直後に、いざ現場に戻っていざ実践しようとすると、研修を受けていない上司からダメ出しが出てしまったり、また最初は頑張って、学んだ知識やスキルを活かそうとするのですが、しだいにやる気もなくなり、継続することができずに頓挫してしまうということも多々あります。

せっかく、研修で新しい気づきや学びを得て、そのインプットを現場でアウトプットしようしても、長続きしないというわけです。これは研修の内容が悪いのではありません。アウトプットする仕組みがないのが問題なのです。

では、どうしたらよいのか。それは一過性ではなく、継続しいけるような仕掛け、仕組みをつくるということです。

イベントであれば、「楽しい」がゴールだけではなく、そこで築いた人間関係を業務に活かせるような仕組みを構築することです。研修であれば、学んだことを継続的にアウトプットする機会をつくるということです。

人材育成、風通しの良い人間関係など、社員を大切にしている会社にこそ、イベントや研修だけに終わらず、そこで得たことを現場で、業務で実践しけるよう、継続していけるよう、社内の仕組みをぜひ作ってください。

今週の提言
「継続」して「現場で活かす」視点が持てているか


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