今週の専門コラム 「アクティブメンタル®体制でつくる収益と笑顔」 第4話:職場環境改善に必要な「パッション」と「ミッション」

国をあげてメンタルヘルス対策に乗り出し、一昨年には50人以上の事業場に
義務化されたストレスチェック。昨年11月までには最低1回は実施しなけれ
ばならなかったのですから、その導入と実施に多くの企業が苦労したことでし
ょう。

この取り組みの成果が目に見えて現れるのはまだ先でしょうが、それでもメン
タルヘルスの一次予防、つまりセルフケアは多くの労働者に理解され浸透され
ていくのではないでしょうか。

一方で、メンタルヘルス問題は個人の問題ではなく、組織の問題でもあります。

つまり、どんなに個々の社員がセルフケアに努めたとしても、長時間労働や、
社内外のコミュニケーション不足、上司や同僚からのサポート、あるいは裁量
権が少ない仕事など、働く環境が全く変わらなければ、根本的な予防とは言え
ません。

そのため、ストレスチェックの実施や、メンタルヘルス研修の導入のみでは残
念ながら、不十分なのです。もちろんこれらのセルフケアの理解や実践は必要
ですし、重要です。が、根本解決のためには、職場全体の改善に取り組む必要
があるのです。

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経営理念を具現化した職場環境づくり
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では、社員がイキイキ・熱中して働けるような職場にするために、最も必要な
ものは何でしょうか。それは、経営者自ら、やり遂げようとする「覚悟」です。
「パッション」と言い換えても良いかもしれません。やり遂げる、作り上げる
という情熱です。

しかも、職場環境改善で成功した他の企業のマネをしたところで自社に根付か
なければ全く意味はありません。自社の強みや特徴を活かす、オリジナルな取
り組みが必要なのです。

オリジナルな取り組みを実践する際に、その土台となる考え方が、自社の経営
理念であり「ミッション」です。呼び方は様々ですが、その企業が「存在する
意義」を明文化したものです。

経営理念は、今では自社のホームページなどでも掲げられていることが多く、
つまり、社会に向かった公言しているということです。ですが、社員の方は、
残念ながら日々の仕事に追われ、忘れているというのが現実ではないでしょう
か。

「自分はなんのためにこの仕事をしているのか」

「この仕事を通じて、何を得たいのか」

「人様や社会にお役に立てることが出来ているだろか」

 

そういった、土台部分を忘れて仕事を続けていくと、「仕事」は「業務」になり、
やがて、その「業務をこなす」だけになり、少しの辛いことにも打たれ弱くな
り「やる気」も「意義」も見いだせなくなってしまうのです。イキイキ・仕事
に熱中できる環境とは正反対です。

今一度、自社の経営理念、ミッションをじっくりと見て、味わってみませんか。
そこには理想があり、その理想の実現のために、理想的とされる社員がおり、
職場環境があるはずなのです。

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カルチャー、風土が強みになる
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自社の経営理念を具現化した理想的な職場環境を縦糸とすると、横糸は自社の
持つカルチャー、風土といったものです。

老舗企業で、営業スタイルも長年の顧客に対する信用が第一なのか

ベンチャー企業で、顧客からは革新や挑戦が求められているのか

そのような自社が持つ「個性」といったものでしょうか。例え同じ商品を扱っ
ている企業であっても、カルチャーが全く違うということもあり得ます。組織
の「個性」「キャラクター」を表現する時にお勧めなのが、文字以外での表現方
法です。

例えば、色や形など、数字や文字以外で、自社の特徴を表すとしたらどうなる
でしょうか。未来戦略などは数字目標で語られることも多いですが、あえて数
字を使わずに、自社の未来戦略を表現するとしたらどうなるでしょうか。

そのような自社の特徴や風土、カルチャーを活かした職場環境改善は無理があ
りません。社員にも受け入れられやすいと言えます。そもそも社員に受け入れ
られなければ、仕組みとして機能せず、自社に根付かないでしょう。

 

さて、自社のミッションを活かした職場環境が整っていますか?
経営者として、あなたの「パッション」は社員に届いていますか?

 

今週の提言
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「ミッション」を生かした職場環境を作る「パッション」が必要