今週の専門コラム 「アクティブメンタル®体制でつくる収益と笑顔」 第3話:職場環境改善で成功事例をマネする愚とは

一昨年の12月より従業員50人以上の企業に義務化されたストレスチェック。
これはメンタルヘルスの「一次予防」と言われています。セルフチェックで
あり、自分で気づき対処する予防です。

一方、職場環境改善は「ゼロ次予防」とも言われています。そもそも、高スト
レス者が出にくい環境をつくっていく予防だからです。そして、この職場環境
改善は、日本でも大手企業やベンチャー企業などがすでに様々な試みをしてい
ます。

社員のカラダをココロの健康増進やストレス軽減に企業が関わっていくという
考え方も注目を浴びています。

そのような社会背景を受け、最近では、「社内にヨガ教室を作った」ですとか、
「マインドフルネス瞑想を取り入れている」あるいは、「社員間のコミュニケー
ション活性化のためにメンター制度を導入した」などの成功事例を耳にするこ
とも少なくありません。

確かにこれらの取り組みにより、社員のストレスが軽減された、業績も上がっ
た、何より職場の雰囲気が変わったということを否定はしません。ですが、だ
ったら、同じことをうちの職場でもやればいいんでしょう?

とお考えなら、これは大きな間違いであると断言します。
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意味がない取り組みになるリスクがあると気づけているか
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一口に職場環境といっても、そこで働く社員の年齢や男女比などの構成は様々
です。業種によっても様々です。例えば、ほとんどが営業社員であり、デスク
にいることが少ないという会社にヨガ教室を作ったとしても意味がないとい
ことです。

マインドフルネス瞑想も、米国はじめITなどの先進企業のエリートが、頭の中
をいったんリセットして作業効率を上げるなどという場合には効果もあるで
しょう。また、新しいものに比較的抵抗のない世代が多い会社では取り入れて
みてもよいかもしれません。

ですが、そうでない会社の場合、「社長が何かおかしいことをやろうとしている」
などと捉えられることもあるということです。

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自社に受け入れられ、根付いてはじめて機能する仕組み
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つまり、他社の成功事例をそのままマネだけしても、まず、社内に受け入れら
れないし、根付くこともないのです。

では、どうしたらよいのか。そのためには、自社のカルチャーなり、経営方針
だったり、自社の強みや特徴と生かした取り組みにするということです。

それがないと、せっかくの素晴らしい取り組みも絵に描いた餅にで終わってし
まうのです。

さて、あなたの会社の強みはなんでしょうか。
その強みを活かした職場環境改善の取り組みがなされていますか。

今週の提言
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職場環境改善は、自社の強みや特徴を活かして初めて生きてくる