今週の専門コラム 「アクティブメンタル®体制でつくる収益と笑顔」 第18話: 社員がイキイキ働く職場づくりに絶対に欠かせないもの

「これまでは、メンタルヘルス不調者とその予備軍への対策にのみ力を注いできました。一人でも不調者を出さないよう、復職は100%成功させることばかりに気を取られていましたが、業績を伸ばすためには全社員が自身の能力を100%発揮できるような環境づくりが最も必要なんだと理解できました。」メンタルヘルスにこれまで熱心に取り組んでこられた人事の方のご発言です。

メンタルヘルス対策については、不調者をなくそう、復職を成功させようとマイナスの状態をゼロに戻すという発想になりがちです。つまり、不調になる前の状態にすることがゴールというわけです。

ですが、それでは業績が伸びる職場環境改善とは言えません。マイナスの状態をゼロに戻すでは足りないのです。よりプラスの方向にもっていくという視点が必須なのです。

そのためには、まず所謂「メンタルヘルス対策」と「職場環境改善」の違いを知り、明確なゴールを持っていなければなりません。

明確なゴールというのは、言うまでもなく「社員がイキイキ仕事に熱中して業績が伸びる職場づくり」を行うということです。それには、トップマネジメントの強いコミットメントが何より重要なのです。

人事や総務の実務担当者にすべてを任せていてはいけないのです。トップが自ら、どのような会社にするのか、どのような職場にするのかを自らの言葉で説明し、何が何でも実現するという強い意志を社員に伝えなければならないのです。

一口に「社員がイキイキ仕事に熱中し業績を伸ばす職場」といっても、個々の社員がイメージするものはそれぞれ異なります。そのため、自社の目指すゴールが、いったいどんな職場で、何のために行うのか、そして職場環境を改善することで何を目指すのかが、明文化され共有されていなければなりません。

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 トップが自ら語るべき、自社が目指す理想の職場づくり
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トップマネジメントが強い意志と熱意をもって職場環境改善を行うことを社員に広く伝えるには、社内の様々な機会や媒体を使って、何度も伝える必要があります。

たとえば全社的な会議で必ずアジェンダとして取り上げるとか、イントラネットなどで、常に目に付くように頻繁に情報公開を行うとか。長々と説明するより、スローガンのようなものを作れば、よりわかりやすく、社員に伝わりやすくなるでしょう。

このような社内啓発は決して手を抜いてはいけません。そして、社長が自らの言葉で語る必要があります。そうでないと、せっかくの新しい取り組みが正しく理解され、社内に根付くことはまず不可能だからです。

「○○改革」「○○改善」など聞こえの良い言葉に踊らされ、思いつきで行っているのではないという自社の本気を示さなければ成功しないのです。

御社では職場環境改善が担当者任せになっていませんか。
 トップのコミットメントと明確なゴールを社員に正しく伝えていますか。

今週の提言
 職場環境改善に必要なトップのコミットメントと明確なゴール設定