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専門コラム 第16話:ストレス対処能力の高い社員をつくために会社ができること コラム

今年は昨年より早い時期にストレスチェックの実施を計画している企業が多いようです。昨年から義務化されたストレスチェックですが、ストレスチェックの結果を集団分析し、職場環境改善に活かす取り組みは、現段階では「努力義務」となっています。

今後はしだいに義務化されるのではないかと考えますが、社員がイキイキ働き業績を伸ばしている職場では、ストレスチェックを「義務化されたから、やらなければならないこと」とは捉えずに、「義務化されたのならば、最大限に生かしていこう」と考えています。

そのため実施にあたり、その目的を社員に誤解のないように伝える努力をしています。というのも、この制度は、メンタルヘルス不調者をあぶり出すものではないか、それにより昇進昇給に影響してしまうのではないかという誤解が根強くあるからなのです。

正しい目的が理解されていない場合、社員の中には、「昨年受けたら高ストレスになってしまい産業医面接を受けることになってしまった。だから今年は高ストレスにならないような回答にしよう」などと考える人もいます。

社員がイキイキ働き業績を伸ばしている職場では、社員自ら、ストレスマネジメントが出来るように情報提供や機会提供を積極的に行っています。

現代社会でストレスを全く感じず生活することは不可能です。また、そもそもストレスは悪者だと決めつけるのは間違いです。新しい職種、職位、新規プロジェクトや、新規顧客開拓へのチャレンジなどは、本人のやる気にもつながりますし、成功すれば実績となり自信にもなります。つまり、適切なストレスは、成長する機会を与えてくれるのです。

ですが、ストレス過多の状態を放っておくと、落ち込みや不安、イライラなど、個人によって心身にさまざまな症状が現れることも事実です。そして、これらの症状は我慢していても改善するものでもありません。

社員がイキイキ働き業績を伸ばすためには、社員一人ひとりのストレス対処能力が高いことが大変重要です。にも拘わらず、実は、ストレスへの対処方法については、あまり学ぶ機会がないものです。

ここで重要なことは、経営者、経営陣が社員のストレス対処能力を上げることの重要性に気づいていることです。

社員のストレス対処能力を上げるためには、様々な方法があります。研修などで知識やスキルを提供することも大切ではありますし、社内にメンター制度を導入する、外部にカウンセリングを委託するなど制度を整備するという選択肢もあります。

ですが、「これはストレス対処のためにやっていること」と普段はあまり意識しないものです。実際には、社員が気軽に参加できる、気分転換になる、楽しいなどのポジティブ感情が生まれるものが求められているのです。

さて、御社には、社員のストレス対処能力を向上させる工夫がありますか。
 ストレス緩和の場づくりがなされていますか。

今週の提言
制度づくりではなく、場づくりをする


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