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専門コラム 良い人材がいないと嘆く社長と良い人材を育てる社長の違い 人材育成・社員育成

優秀な人材が集まるのではない、人材を育成しているのだ

第94話:良い人材がいないと嘆く社長と良い人材を育てる社長の違い

イキイキ働く社員が育ち、働きがいのある職場環境づくり、活気ある組織風土づくりを専門に行っている当社には、日ごろより人材育成に対する意識が高く熱心な企業の社長さんから様々な相談をお受けしております。

 

一方で今、多くの中小企業の経営者や人事採用責任者から聞くのが、良い人材がいない、良い人材を採用できないということです。企業によって求めている「良い人材」は様々ではありますが、採用後は会社に慣れ、熱心に仕事に取り組んでもらい、いずれは次世代リーダーとして活躍してもらいたいわけです。ところが、求める人材がいないという嘆き。

 

あるいはせっかく採用したとしても、途中で「自分にはこの仕事は向いていませんでした。」という理由で早々と辞めていってしまうというのです。そのような時、「今どきの若者はなっていない」や「自らの可能性を潰してしまっている残念だ」などと、離職の理由を若手社員のせいにして、批判しようとする社長もいます。

 

実際に若手社員の中には、学生時代にキャリア教育を受け、自身の未来のキャリアについてしっかりと考えて入社してくる人もいます。ですが、自分の望み通りの仕事に就けるかどうか、それは別物です。有名なキャリア理論でも、「個人のキャリアの多くは偶然性によって決まる」と言われており、その計画に固執してしまうことは、非現実的なばかりか、自分でキャリアの幅を狭くしていることもあります。

 

ところが予期せぬことが起きた場合、それをどうやって捉えるか、自身のチャンスに変換できるかを学ぶ機会がなく、早々と会社や仕事に見切りをつけてしまうというわけです。ここで、その若者をどう育成していくのか、それがまさに今後、会社が存続してくために必要な「人材育成力」なのです。

 

人を育てられる企業ではどんなことを行っているのか。その一部を紹介します。

 

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   「人材を育てよう」とする社長がやっていること
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優秀な人材が集まるのではない、人材を育成しているのだ

物ごとの考え方や捉え方を学ぶ機会を提供

良い人材がいないのではない。我々が良い人材を育てられていないのだ。と腹をくくっています。

そのため、育成するにあたり、業務に必要な知識やスキルだけではなく、物ごとの考え方や捉え方も含めて学ぶ機会を提供しています。外部の研修を受講するのではなく、自社に「○○大学」を作り、社長の考え方や先輩社員のこれまでのキャリアについて共有するということをやっている会社もあります。

 

安心して失敗できる風土をつくる

これはこれまでのコラムでもお伝えしてきたことですが、「安心して失敗できる」風土があるチームは逆境にも強いのです。間違ったことを言っても叱られない、からかわれない、ばかにされない。頑張ったが失敗してしまった時も失敗から何を学んだかを考えるきっかけにする。そして、上手くできた時はきちんと評価もする。若手社員の苦手意識を払しょくするために、そんな風土づくりを行っています。

 

今後のキャリアや能力について語る場をつくっている

多くの企業では、社員に対して「将来、どんな仕事をやってみたいか」を訪ねる面談を1年に1回はやっていると思います。その時、営業社員が「マーケティングをやってみたい」などと伝えると、「マーケティングへの異動は難しいよ。」で終わってしまっていませんか。これでは社員のやる気は上がりません。「どんな職種」を担当してみたいのか、だけではなく、「どんな能力を向上させたいのか、そのためには何が必要なのか」を考える場をつくるのです。

 

人材育成というのは時間もかかります。人を育てるには熱意も必要です。ですが、上記のような取り組みをしっかり行い、人を大切に育てている会社も存在しています。御社でも何か取り組みをひとつ始めてみませんか。

 

今週の提言
優秀な人材が集まるのではない、人材を育成しているのだ

 

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