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専門コラム 「社員のやる気を引き出す」社長が行っている3つの基本行動 働きがい・モチベーション向上

「組織風土づくり」の企画実践の場を「人材育成」の場として活用する

第96話:「社員のやる気を引き出す」社長が行っている3つの基本行動

 

イキイキ働く社員が育ち、働きがいのある職場環境づくり、活気ある組織風土づくりの課題解決コンサルティングを専門に行っている当社には、日ごろより人材育成や職場風土醸成に関する問題意識が高く、すでになんらかの取り組みを行っている企業の社長さんから様々な相談をお受けしております。

 

先日は、アクティブメンタル活動の仕組みを社内に導入するために、クライエント企業に伺いました。これまで知識としては、自社に課題がありどんな取り組みが必要なのかを理解した上で、実際に自社の強みを活かした「仕組み」を企画し、導入していくという最も重要な段階です。

 

経営トップが掲げた「理想のあるべき職場の姿」に近づくために、実際に何を実行していくのかを社員を巻き込みつつ考えていきます。新規の社内プロジェクトとしての立ち上げ、まさにキックオフミーティングになります。

 

プロジェクトメンバーに選ばれた社員は、大変積極的でアイディアが豊富で驚きました。このようなプロジェクトは、評価の対象となる「本業」ではないため、苦手意識を持ったり、あるいは最初からやる気のない様子で参加するメンバーを他の企業では数多く見てきました。ところが、この企業では、受け身どころか、自分ごととして積極的に参加する様子が当初から見て取れました。

 

アイディアもすぐに取りかかれるシンプルなものから、段階的に取り組む多少ハードルの高いものまで様々出てきます。自分たちのセンスや価値観を問われるわけですから真剣です。しかも、職場の組織風土を変えるために行う仕組みはすべて自分たちに返ってきます。というのは、自分たちは企画者であり、参加者でもあるということです。そのため簡単で楽しく実行できるもの、本当に職場に必要だと思われることに絞ってディスカッションが行われました。

 

実はこの企業では、このように「部門・部課の垣根を越えて全体を良くするために何をすべきか」という議論がほとんど行われていなかったのです。会議はほぼ業務に関することのみ。進捗状況と未来予測を共有はしますが、いつも同じ枠組みの中で考え、行動するだけでした。本来個々の社員が持っている「創造性」を発揮する機会や場がなかったのです。

 

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   社長や経営陣がすべき重要なこと3つ
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「組織風土づくり」の企画実践の場を「人材育成」の場として活用する

 

様々なアイディアが出そろったところで、実際にどのように、どんなタイムスケジュールで仕組みを導入すべきかをディスカションしていくことになるのですが、ここで経営トップがすべき重要かつ基本的なことが3点あります。

 

 

まず1つ目。それは、プロジェクトチームが提案してきた内容に真摯に耳を傾けるということです。

 

というのも、メンバー社員と経営トップでは、視座が違います。そのため、社長が期待していた内容に及ばないこともあるわけです。ですが、否定や批判をせずに耳を傾け、足りない箇所については、さらなるディスカションをすることで相互理解をしながら進めていくことが重要です。

 

2つ目は、実際に実行することが決まった「仕組み」「取り組み」について、自ら率先して積極的に参加するということです。

 

とりわけ導入時は、企画時点では気づかないモレなどが多く発生します。そのことを理解した上で、社長自らモレや抜けがあっても実践する、そしてそのモレや抜けをカバーするために決断して行動してください。

 

3つ目は、社員を信じて、職場全体で「コミュニケーションを活性化し、風通しをよくするため、仲間を尊重し協力しあえる風土を作るには何が必要なのか、何をすべきなのか。」をオープンにディスカッションできる時間と機会を作るということです。

 

社員からの「本音」や「要望」「声」を吸い上げる定期的な機会を作り、全社員を巻き込んでいくのです。社員をいかに巻き込んでいくか。それこそ、社長がリーダーシップを発揮すべきことなのです。

 

 今週の提言
「組織風土づくり」の企画実践の場を「人材育成」の場として活用する

 

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