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専門コラム 社長に求められるポストコロナ時代のリーダーシップ 社内コミュニケーション活性化

自分の言葉で語っているか、心を動かす言葉を使っているか

155話: 社長に求められるポストコロナ時代のリーダーシップ

 

新型コロナウィルスによる感染が拡大している中、東京都をはじめ、緊急事態宣言の対象となった都道府県の知事が、自治体の長として会見を行う機会が増えています。

 

それぞれの知事が、この緊急事態にどんな危機感を持ち、何を最優先に何を訴えるのか、どんな言葉で語りかけるのか。もちろん詳細な緊急事態措置の内容も気になりますが、リーダーとしての在り方、言動にも注目しています。

 

今、新型コロナウィルスの感染拡大が収まった時、いわゆるポストコロナ時代の経済や働き方はこれまでとは違うものになっていると盛んに言われていますが、リーダーの在り方、求められるリーダーシップも、恐らくこれまでの当たり前や常識とは変わってくるに違いありません。

 

緊急事態において、素早く判断し行動し、語りかけること。何も綺麗な言葉でよどみなく話せばよいというのではないのです。語る言葉ひとつひとつに、リーダーその人なりの気迫、意気込み、熱意が宿っていること。リーダーとして信頼し、安心して任されるかどうか。記者からの質問に答える姿勢など、全てが見られています。

 

「大変強い言葉で、わかりやすく語りかけてくれて心強い」
「素早く決断してくれて有難い」
「腹をくくって、自分の言葉で語りかけてくれているのが伝わってくる」
「今のベストを尽くして私たちに向き合おうとしている」

 

まさに非常時だからこそ、緊急時だからこそ、リーダーの人間性がダイレクトに見えてしまうのです。隠したくても隠しようがないほど、透けて見えてしまうのです。

 

これは中小企業における社長も同じです。業種によっては、営業自粛を要請されるなど大変厳しい状況を強いられている事業者の方もいることでしょう。社員は会社の先行きに不安を抱きながらも、日々、目の前の仕事を精一杯おこなっているのです。

 

もちろん、不安は会社の将来だけではありません。日々、感染しないか、感染させないかと見えない敵に対して、これまで経験したことのない緊張感や不安感を強いられているのです。

 

そんな状況で、社長も人間ですから不安や恐怖を感じることは同じです。ですが、同時にリーダーとして、社員のためにどうあるべきか、何を語るべきか、どう行動すべきかが求められています。そして見られています。試されています。これからのリーダーとしてふさわしいかどうかと。

 

何も飾り立てたり無理する必要はありません。社員目線になって考えたること、感じたことを言葉にしてください。このコラムを読んでくださっている某社長は、社員には「感謝しかない。それだけは常に伝えていきたい。」と返事を下さいました。

 

「感謝」「励まし」「称賛」。そして可能であれば今後の不安を払拭できるような「安心する」言葉。負けずに、明るい未来を目指していくという強い言葉。

  

ポストコロナ時代に、社員が一丸となって業績回復を目指し成功するには、今、この時期、どんな言葉でどんな支え合いがあったのかで変わってきます。

  

今こそ、これまで以上に語りかけてください。日々、頑張っている社員を存分に労ってください。気持ちが入った真の言葉は、相手に響きます。しんどい時に前をむく社長の姿勢は、相手に届くのです。

 

今週の提言
自分の言葉で語っているか、心を動かす言葉を使っているか

 

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