専門コラム チームの成長を加速させる仕組みづくりのポイント

イキイキ働く社員が育つ人材育成、働きがいのある職場環境づくりを専門に行っている当社には、日々、中小企業の経営者や管理職の方から多くの相談が寄せられます。
その中でも特に多いのが「社員のモチベーションが続かない」「評価制度が形骸化している」というお悩みです。
実は、この原因の多くが 「プロセスを評価できていないこと」 にあります。
結果だけを評価すると何が起こるのか
多くの企業で、年に一度の面談は「結果評価」が中心です。
売上や成果物など目に見える数字は大切ですが、そこに至るまでの努力や工夫が軽視されがちです。
その結果、こんな問題が起こります。
・プロセスで頑張った社員が報われない
・上司との面談が一方的で形だけになる
・「どうせ評価されない」と感じる社員が出てしまう
・評価後にモチベーションが下がり、離職につながる
つまり、結果だけを見る評価制度は、社員のやる気を削ぎ、優秀な人材の流出を招いてしまうのです。
実際、企業に出向き、社員の方のカウンセリングをする時、このような「評価されないこと」への不満の声をよく耳にします。
会社としての基準や判断もあるでしょうが、優秀な人材がこの不満を感じてしまうと「離職」を招いてしまうという実感があります。
プロセスを認めることが社員を育てる
では、どうすれば良いのでしょうか。
答えのひとつは、結果と同じくらいプロセスを評価することです。
プロセスを認めるとは、単に報酬を与えることだけを意味しません。
日常の中で、
「ありがとう」
「助かったよ」
「よく工夫したね」
といった承認や称賛、感謝の言葉を伝えることです。
このような声かけは上司から部下だけでなく、同僚同士でもすべきです。
小さな承認の積み重ねが、職場の空気を変え、社員同士の協力を引き出すからです。
また、上司や同僚からのサポートがあると、個々人のストレス低減にも役立つと言われています。
チームで成果を出す人を評価する
企業にとって本当に価値があるのは「自分だけが成果を出す社員」ではありません。
仲間を助け、協力しながらチームとして成果を出す社員です。
・部下の力を引き出す人
・周囲を巻き込みながら前進する人
・チーム全体で結果を生み出せる人
こうしたプロセスの段階で力を発揮する社員を正しく評価することで、組織全体の力が底上げされていきます。
方向性を示すことも忘れない
さらに重要なのは、会社の目指す方向性を社員に明確に示すことです。
努力の方向性がずれてしまうと、せっかくの頑張りも的外れになってしまいます。
評価と同時に「どこに向かって力を注ぐのか」を共有することで、社員の努力が正しい方向に積み重なっていきます。
御社では、社員の頑張るプロセスをきちんと評価できているでしょうか。
「仲間を巻き込み、協力して成果を出す人」を評価できる仕組みがあるでしょうか。
評価制度は、単なる査定の仕組みではありません。社員のやる気を引き出し、組織を成長させるための大切な仕掛けなのです。

