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専門コラム 第12話:社員がイキイキ働く職場づくりに役立つCSR活動 コラム

顧客第一主義で顧客を大切にすることと、社員がイキイキ働く職場づくりを同時に実現することは可能なのか。

まずはお客様を大切にする会社づくりを徹底して、それから社員のことを考えるという順番が正しいのではないのか。

どちらもよくある質問です。その答えは、どちらが先でも後でもなく、イキイキ働き仕事に満足している社員であれば、顧客を大切にするということです。仕事に誇りや、やりがいを感じているからです。

社員がイキイキ働くためには、もちろん会社のミッションやビジョンを十分に理解し、自らの仕事に誇りとやりがいを持っていることが大切です。ですが、日々仕事に追われていると、じっくり立ち止まって自らの仕事に誇りとやりがいを感じることが少なくなってしまいます。また、だんだん仕事に慣れてくると初心を忘れてしまい、なんとなく「こんなものかな」という気持ちが出てくることも事実です。

つまり、日々、同じテンションで、継続的に仕事に対して誇りややりがいを感じ続けるということは難しいことなのです。放っておくと、忘れてしまうということです。つまり、忘れない為には、社長自らが、継続的に社員に伝え続ける必要があるということです。

そう考えた時に、会社として社会に貢献するという活動を行うという選択肢があります。それがCSR(企業の社会的責任)活動です。2003年は日本におけるCSRの元年とも言われています。当時は、コンプライアンス、環境対策に重点が置かれました。

その後は、地域でのボランティア活動や非営利団体へ寄付など、より社会貢献の意味あいが大きくなってきています。特に、東日本大震災後は、様々な形で企業による復興支援が行われています。

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 社内にも大きな影響力がある会社のCSR活動
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実はこのような活動は、社内にとっても大きなインパクトがあるのですが、あまり知らせていません。特に寄付などは大企業が行うもので、うちには関係ないと思っている経営者も多いのです。

一方で、どんな取り組みを行ったらよいのか全くわからないから何もしていないという理由もあります。復興支援と言っても、その中身は、現地でボランティア活動を行う、必要な物資を送る、寄付をするなど様々です。その中で、自社ができることを出来る範囲で少しずつ実行していけばよいのです。広く社員からアイディアを募集しても良いのです。お金をかけない活動などいくらでもあります。

日本におけるCSR活動は、自社のビジネス、つまり本業を通じて出来る貢献を行うという流れにシフトしてきています。IT企業であれば、ITを使っての社会貢献、教育関連の企業であれば本業を生かしての復興支援を行うということです。

これらの活動を、社員が自発的に参加できるようにしたり、様々な部署の社員が参加することで交流できるような仕掛けを作ったり、そして継続して行うことでより多くの社員が参加できるようにするなど、CSR活動を社内に浸透させ根付かせるために会社が行う価値は、実は、想像以上に大きいものがあります。

社員にとっても、自分の仕事の価値をあらためて感じる体験になり得るからです。特に自社のビジネスを生かした社会貢献は、普段、対象である顧客ではない相手に対して行う活動でもあり、社員にとっても大変新鮮で、様々な学びがあるものです。

CSR活動を通じて、社員に誇りを持ってもらう会社にする意義は、社内外にとても大きな影響があるのです。

さて、御社も自社の強みを生かしたCSR活動を通じて、社員が誇りを持てる職場づくりを行いませんか。

今週の提言
本業を生かしたCSR活動を通じて社員が誇りを持てる会社をつくる


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