専門コラム 働きがいのある職場づくりに必要不可欠な意識改革とは
働きがいのある職場づくりでは、社長が社員との目線合わせをしながら、そのメリットを言葉で伝え続けることの重要性について、これまでも当コラムで繰り返しお伝えしてきました。
「生産性を上げる」
「労働時間を短縮する」
などのスローガン。誰も反対する人はいないと思いますが、社員の働きがいとどのように関係があるのでしょうか?
あるいは、
「社員の幸福を追求する」
という言葉。経営方針で、このような言葉を掲げている企業も多々ありますが、社員の幸福とは何を示しているのでしょう。
業績を上げて高い報酬を得ることが社員の幸福なのでしょうか。あるいは効率よく仕事をすることで家族との時間を少しでも長く獲得することなのでしょうか。
そこには正解はありません。あるのは、自社ならではの考え方です。その答えにこそ、自社のオリジナリティが発揮されるのです。実際、働きがいのある職場づくりにおいて、その個々の活動は自社のオリジナルとなります。ですが、必ず押さえておかなければならないものもあります。
それは、社員自らの意識を変えるということです。
社長がいくら、良い制度を導入したり、社員同士の風通しのよい職場環境を作ろうとしても、社員の意識がこれまでと全く変わっていなければ、掛け声だけになってしまうのです。もちろん、この意識を変えるということは簡単ではなりません。しかも時間も必要となります。ですので、早急に結果を求めずじっくりと取り組む必要があるのです。
では、社員の意識をどう変えるのか。その手法はどうしたらよいのか。
それは当社のコンサルティングでお伝えしているので、ぜひセミナーにお越しいただきたいのですが、その考え方のヒントをお伝えしましょう。
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社員一人ひとりが、職業人としての働きがいを考える
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「働きがいを感じる」というのは、個々人の「仕事観」や「人生観」に大きく関わっています。ひとりの人間として、生きがいや働きがいを考えるとき、その答えは十人十色です。ですが、「自社で働く場合の働きがい」と限定した場合、まず、この会社を選んだ理由から始まり、この会社で成し遂げたいこと、この仕事を通じて成長したいこと、獲得したいことなど、普段大切に感じていること、価値を置いていることの輪郭が少しずつ見えてくるものです。
たとえ将来、現在の営業職ではなく、マーケティングや企画に挑戦してみたいと思っているなどの場合も、自らの理想像、将来像に向けて、現職で成し遂げたいことが明確になれば、それは「働きがい」につながるのです。ましてや、理想像があるのですから、そのために今、何ができるか、何をすべきなのか、よりはっきりとした行動に落とし込めるはずなのです。
それらの働きがいを感じる「価値観の掘り下げ」を一人ひとりの社員が自ら実施し、さらにチーム内で共有するのです。チーム内のメンバーをより理解することができるからです。そしてメンバー同士で互いの「働きがい」を応援することも可能になります。さらにチームとしての「働きがい」を明確にし、それを組織全体で共有するのです。
働き方改革を掛け声だけに終わらさないためにも、一人ひとりの社員の「働きがい」がどう満たされるのか、そのために自社では何をすべきなのか、ぜひ考えてみてください。
今週の提言
社員の「仕事観」を掘り下げ組織で共有する
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