今週の専門コラム 「アクティブメンタル®体制でつくる収益と笑顔」 第24話:社長が知っておくべき、非日常を取り入れた組織活性化

先日の日経新聞で、最近社員旅行を復活させている企業が増えていると紹介されていました。職場でのコミュニケーションを取り戻すというのがねらいとのこと。

以前は懇親の場として、社員旅行や運動会、バーベキュー大会などを積極的に行っている企業もありましたが、バブル崩壊や、若い世代の参加が減少したことをきっかけに、しだいに取りやめる企業が増えていました。

確かに、社員旅行に行っても会社の上下関係を持ち込まれ、懇親の場どころか、一方的に若手社員が気を遣わなければならないというのでは、親しい友人と旅行した方が良いに違いありません。

ですが、時代は変わり、仕事が役割分担され、下手をすると同じチームであっても、担当している商品、担当している顧客が違うと、普段どんな仕事をしているのか、どんなことで困っているのかなど、わからないということもあります。

しかも、社内でのやりとりもメール中心となり、血の通った、心の通ったコミュニケーションが不足しています。ビジネスメールは用件のみとなることが多く、内容が一方的で、冷たいと感じられることもあるからです。

そのため、コミュニケーション向上のために、いくら報連相を徹底してメールでのやりとりを増やしたところで、職場風土の改善にはつながりにくいのです。

今、社員旅行は、非日常を共有することで、社員同士のコミュニケーションの量を増やし、普段着の顔、意外な一面、そして「部長」や「課長」という役職ではなく、その人となりを知ることができる貴重な機会提供のひとつになっているのです。仕事を離れ、相手の立場や性格を知ることで、信頼や助け合いの気持ちが生れやすくなるものです。

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 チームビルディングの要素を追加する
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前職の外資系企業勤務時代は、特にプライベートなことを上司や同僚と共有することはほとんどありませんでした。そのドライなところもある意味、居心地の良さでもあったのですが、オフサイトミーティグなどが頻繁に開催されていました。

オフサイトミーティングというのは、その名の通り、普段の職場以外の場所で会議をするということです。社外の研修施設だったり、温泉付きの宿泊施設だったりするのですが、一泊二日で、初日の夜は懇親の場もセッティングされていました。

そして、そのミーティングの2日間で、来期の予算や、部としての行動計画、未来戦略をまとめるなど必ずゴールが求められていました。場所が変わっただけで普段より柔軟な発想が生れるというメリットや、よりカジュアルなスタイルで会議を進めることができるため、リラックスして参加できるというメリットもあります。

社内のコミュニケーション向上には、相手を知ろうとする気持ち、話を聞こうとする気持ち、または客観的に俯瞰的に相手を見る視点や能力を持つことが不可欠です。

懇親の場を重点に置いた社員旅行、あるいは、オフサイトミーティングという形式での会議開催など、どちらにするかは、御社らしさにあっっている方法から進めるのがよいでしょう。

そして、このような「非日常」を活用した職場のコミュニケーション向上は、社員の離職防止、メンタルヘルスの予防を防ぐことでもあります。また「社員満足」向上が、会社満足、仕事満足につながり、社員のやる気も上がります。結果的には、業績向上への第一歩となるのです。

今週の提言
「非日常」の共有で、社員間の一体感をつくりあげる