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若手社員にとって、どんな規模の会社に勤めていようとも、「上司イコール会社というイメージになりやすいとつくづく感じます。 比較的規模が大きい組織に属していたとしても、自分の直属の上司が「圧の強い言い方をする」、「話の内容がコロコロ変わりついていけない」と、会社に行きたくない、この会社にいても仕方がないと割と早く判断してしまう若手社員が多いのです。 それは、上司の存在、そして上司との関係性が職場で快適に仕事をしていく上でとても重要であり、この仕事を続けていくためのカギになっているということです。 <上司の伝え方、使う言葉が重要> そのため、「上司が圧の強い言い方をした」、「自分の言い分を全く聞いてもらえず一方的に指導された」ことを、上司からパワーハラスメントを受けたと相談してこられる方もよくいらっしゃいます。 確かに上司の言動が行き過ぎであり、パワハラに該当する言動だと感じることもあります。ですが必要な指導であっても、上司がどのような言い方をしたのかが若手社員にとっては重要なのです。 最近では、ハラスメント予防研修を引き受ける企業の担当者の方から、「なんでもかんでもハラスメントだ」と言われてしまい、適切な指導ができないと委縮している管理職が増えてきているというご相談を耳にする機会が増えてきました。 社内のコミュニケーションの在り方がいかに重要なのかがわかります。 <失敗を回避したい心理> 一方で、心理カウンセラーとして企業に出向いて20代の方の職場の悩みを聴く中で、頻繁に耳にする発言があります。 それは「上司に迷惑はかけられない」という発言です。 話をよく聴いてみると、「わからない自分が悪いのに、そのことで上司に相談するなんて迷惑だと思う」、「こんなこともわからないのかと思われるのが怖い」と話されるのです。 そんな時は、「1人で抱えないこと。あなたに仕事を教えるのは上司の仕事だから、わからないことをそのままにするのではなく相談するように」と促すようにしています。 最近の若い方は、SNSを通じて自己表現をし、同世代と楽しくつながるのが得意な世代という印象があります。が、逆に年代の違う上司には相談しにくいのでしょう。 自分の失敗や出来ないことを指摘されることへの恐怖感を持っているのです。それが適切な指摘であっても「恥ずかしい」に近い感情を抱くことがあるようです。 確かにSNSでは、自分を「盛る」ことも可能です。それが、生身の人間同士のやり取りの中では通用しないわけです。 「指示待ちだ。受け身だ」とも言われるのは、失敗に対する恐怖心が大きいからかもしれません。 <ベテラン社員は価値観をアップデート> 特にベテラン社員と若手社員の間には、立場の違いのみならず、価値観や環境の違いなど様々な違いがあります。世代が異なると、考え方や価値観は大きく違ってきます。いわゆる世代間ギャップと言われるものです。 年を重ねて組織内の役職があがった立場にいる方は、自分たちが育ってきた方法では、若手は育たない、育てられないということを今一度、認識する必要があるのです。 「自分たちが若かった頃と同じようなことを考えているに違いない」という思い込みを捨てることが重要なのです。ある世代の「当たり前」や「常識」が、異なる世代の「当たり前ではない」であり「非常識」になることも大いにあるからです。 若い世代の意識や価値観にあわせ、指導方法も変化する時期に来ているのです。 そのことに気づいているかいないか、気づいて時代にあった育成を行っているか。それが、人材育成のキモであり、企業の成長の要なのです。 流行りだからと1on1を取り入れてみても上手くいかないのは、根本的な育成方法の改善がされていないのかもしれないのです。 今日の提言 若手が辞めない育て方がある


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